ズームレンズから単焦点レンズへ – 距離が取りづらいスタジオの撮影でも単焦点レンズを使いたい理由

距離の取りづらい屋内のスタジオでも単焦点レンズを使って撮る理由。
距離の取りづらい屋内のスタジオでも単焦点レンズを使って撮る理由。

いつものメンバーといつものスタジオで併せ撮影。JR鴫野駅すぐにあるアトリエcolorsは近々閉店してしまうそうで皆ここで撮りたいと惜しんでいたのだけれど、今回の撮影がこのスタジオでの撮り収めとなった。背景が青ピンク黄色の三色あったのだが、うち一色は白い壁紙が貼られていた。可愛い内装で小物類も多いので、そういった雰囲気で撮りたい場合には重宝していた。

さてこのメンバーでの合わせの撮影は3度目、以前はCanon EF24-70mm F4L IS USM1本だけで撮り切ったので今回もズームレンズ1本で撮ろうかと考えていたのだが、一つだけ気になることがある。ズームレンズ特有のディストーション(歪み)だ。

この日持っていったズームレンズはF4通しではなく、Canon EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM。初めてこのレンズを使って4人の併せを撮ったときにどうも違和感を覚えた。単焦点レンズと比べると少し不安定な描写をする。歪みが強いように感じたのだ。スタジオでツーショットを撮ったときも縦構図でフレームいっぱい使い切って撮ると脚が長くなり顔も長くなった。男装合わせの時は縦長になった方が見栄えが良いのでむしろ好都合なのだが、横で撮れば横長になるので余り宜しくない。

Canon EF24-70mm F4L IS USMで撮っていたときはそんなに歪みは気にならなかった記憶があるのだが、確かリバーモールの薔薇通りの前でラブライブ!併せのツーショットを撮ったときにはどうも収まりが悪いなと感じることがあった。そこで55mmか85mmの単焦点レンズに付け替えて撮ったのだが、歪みを感じさせずに撮れる。やはり単焦点はいいなという結論に達した。

今までズームレンズで併せを撮っていても気にならなかったのに最近になって気になりだしたのは、当時と比べて写真を見る目が厳しくなったせいかも知れない。そこでこの日は55mmと85mmの単焦点レンズも持ってきていたので、いつもとは趣向を変えて単焦点レンズでF8の設定で撮ることにした。

まぁ綺麗に精彩に撮れる。ISO感度1600にしているからノイズ処理の副作用でレタッチ効果もありで肌もツルツルに撮れている。

結局ほとんどの枚数を55mmの単焦点レンズで撮っていた。85mmはピンショットで使おうと思っていたが、せっかくの併せということでピンショットの要望がなく出番がなかった。ズームレンズはワイド端の24mmで近づいてダイナミックな絵を撮ってみようとしたが、24mmではそこまでダイナミックにもならずにすぐに外してしまった。

ということで今回のスタジオで5人併せ撮影は、標準単焦点レンズ55mmが画質でもフレームの収まりの良さでも功を奏した。その後は主にツーショットを撮っていった。

55mm | F1.4 | 1/125s | ISO200
55mm | F1.4 | 1/125s | ISO200

暈かしの表現も出来て収まりも良かった。