etoile studio

或る幸福な撮影の1日

model:tsugumishi
model:tsugumishi

今から振り返るとこの日は美女三人に囲まれながらの撮影で、とても贅沢な時間を過ごさせて頂いたのだなぁと感謝の念が絶えない。どうも撮影現場にいると、ライティング機材の組み立てやらピント合わせやらと諸々のことに頭が支配されてしまい、有り得ないほどの有り難みを忘れてしまう。またこういう撮影がしたいなぁと、撮影からヘトヘトの呈で帰ってRAW現像を終え、疲労と幸福感が入り交じりながら心地よい眠りについたのだった。

衣装が白かったため、高輝度側・階調優先をオンにする

ピンショットを撮る段階になり、白い衣装だったので、高輝度側・階調優先モードをオンにした。これさえオンにしておけば、適正な露出で撮れば、十中八九の確率で白飛びを防ぐことが出来る。コスプレ写真は顔の肌をやや飛ばしがちに、しかし白飛びはしない程度に明るくして撮るのが常なので、どうしても白い衣装は白飛びしがちになる。

やや暗めに撮っておいて、あとからRAW現像で明るさを上げるという、プロも使っていてナショナルジオグラフィックの教本にも載っている常道もあるが、現場で背面液晶画面を介してデータを確認して貰う際に暗めの写真だと『もう少し明るさを上げて欲しいです』といわれることが多いので、それなら暗部のノイズやハイライトのキラキラ感は犠牲にして(本当にそういうデメリットがあるのかは未確認だが)、高輝度側・階調優先モードで撮ってしまった方が、現場で納得させたり後処理の面などで色々と楽だ。ISO感度は200になるが、Canon 1DXで撮っているので、気になるようなノイズは出るわけもない。

model:tsugumishi
model:tsugumishi

暗い場所でピントを合わせるにはどの方法が一番良いか

どのような絵作りが良いかと聞いてみると、後ろの壁やステンドグラスは黄色くして欲しいという。F値をF2に設定して背景を暈かしてみると、とても気に入って貰えた。問題はマニュアルフォーカスレンズを使っていて、暗い雰囲気を出すために天井の電気を消してしまったので、いつものやり方ではピントがやや合わせづらかった点だ。

マニュアルフォーカスでも、開放F値1.4でガチピンで写真を撮る方法

F2でISO感度200、シャッター速度は背景を暗くしたいので上限の1/250秒。キヤノン機ではこれ以上シャッタースピードを速くするとストロボ光が極端に暗くなる。

この設定だと天井の電気をつけたままでも背景の暗さはそう変わらないのでは無いかと思ったのだが、環境光は一切被写体に当てないという変なこだわりが出てしまい、消したままにしておいた。結果ピントが合わせづらくなった。

それでもガッチリとピントを合わせることに努める。結局後半の衣装では歩留まりを良くするために、ライブビューで撮っていった。1DXの露出シミュレーション機能は優秀なので、スタジオを暗くしても液晶画面に明るく表示してくれる。一度ピントが決まったら固定して矢継ぎ早に撮っていくのだが、コスプレイヤーさんによっては、顔を前にかがめたり後ろに引き下がったりと、ポーズを取るごとにピントを合わせている目の位置が前後するので、マニュアルフォーカスで撮っている旨を伝えて顔の位置は固定してポーズだけ変えるように指示しておけば良かった。

いっそのことAF機能のレンズを持ってきた方が良かったかとも思ったが、久しぶりに使うとこれがまたピントが合いづらいシーンが出てくる。サービスセンターにピント調整に出す必要があるんじゃ無いかと思えるくらいだ。逆光だったからか暗かったからかもしれない。AFマイクロアジャストメント機能がカメラに付いているので、それで調整はしているが、どうも難しい。レンズによってはピントが合いやすかったり、合いにくかったりするのがあり、まぁ場所にも寄るのかも知れない。ピントが合いやすい200mmの望遠レンズはスタジオで使うことはないし、太陽光の下で使うからピントがガッチリと合うのかも知れない。

隣のスペスースに移り、椅子に座っての撮影。上からレンズを向けることになるので、余り暈けすぎないよう一段絞ってF2.8で撮ることにした。

55mm | 1/125s | F2.8 | ISO200
55mm | 1/125s | F2.8 | ISO200

というわけで至福の時間を過ごさせて頂いた。お誕生日という事で。またこのような撮影に巡り会うことが出来ますように。