ハコアム大阪8階の祭壇ゴシックでどう撮る? – カラーフィルターと超広角レンズを使ってみる

11mm | 1/80s | F4 | ISO1000
11mm | 1/80s | F4 | ISO1000

ハコアム大阪8階に新しく出来た祭壇ゴシックのスペース。宗教画や十字架、蝋燭、ランプなどそれっぽいアイテムが壁に所狭しと並べられている。両サイドの壁には分厚めのカーテンとオーガンジーの布。

初めて撮る場所だったのでどう撮るべきかしばし迷ったが、迷っている暇があったらまず行動でドンドン撮っていって試行錯誤し、最適解を見つけていけば良い。背景を暈かすかクッキリ映すか、ストロボを使うかランプの明かりだけで撮ってみるか、標準レンズを使うか超広角レンズを使うか。

色々アイデアは出てくるけれど、疲労やら何やらでやることは限られてくる。今回はとりあえず中央に立ってもらって撮影する流れになったが、何回も訪れることで、横の壁で撮ったり椅子に座って貰ったりと色々と撮れそうな場所だ。

まずは定番の背景を思い切りボカしての撮影。55mmの標準レンズでF2で大きくボケるか懐疑的だったが、良くボケている。

F2はF1.4よりピントは合いやすいはずだが、場所は実質黒ホリゾントで暗いから、同じフロアにある期間限定バレンタインスペースよりもピントが合いにくかった。しかし瞳に僅かにピントが合っていなくても写真をWebに上げる時は大きくとも長辺5000ピクセルの半分以下に縮小するので、その大きさの表示でピントが合っているように見えれば及第点だろう。どうしてもガッチリとピントを合わせたい場合はこのような暗い場所ではライブビューモードで撮るしかないが、露出シミュレーション機能が付いていない機種では液晶ビューが暗いままだったり、明るく表示されたとしても拡大ボタンを押したり顔の前にカメラを持って撮らなければならなかったりと色々煩わしい。

全身、ウエストアップなどを55mmの単焦点レンズで撮っていく。もう少しボカしたいなら85mmの単焦点レンズを使っても良かっただろう。11-22mmの超広角レンズも使って広めに撮ってみたが、問題は広く撮れすぎて壁の飾りの上のスペースが空いてしまい天井の梁ほか余り見せたくない部分が見えてしまうことだ。上から撮れば巧い具合に切り取れるが、真正面から超広角で撮りたいという思いもある。

壁の背景はどうするか。なんだか黒い。それにアンブレラと思われる光のテカリが若干乗っているのも気になる。どうせストロボの光が乗るならカラーフィルターでもう一灯ストロボを炊いて壁に色をつけるべきかという事でやってみると、レイヤーさんからこちらの方が良いと言われた。備え付けの蝋燭が光れば雰囲気も出るのだろうが、飾り用の蝋燭なので光らない。ならばオレンジのカラーフィルターを付けたストロボを壁に向けて光らせれば蝋燭の明かりが壁に照り返している感じが演出できないだろうかという事でやってみたのだったが、思いの外上手くいった。