1年ぶりのこみトレ参戦。確か2008年から皆勤賞で遊びに行っていたのだけれど、数年前に何度か穴を開けてから気が抜けたようになって、日程が近づく度に行くか行かないかで迷っていて、気が向いたら行くという姿勢を取っていた。今回もどうしようか迷っていたのだが、最近は良い撮影に恵まれその高いテンションが持続したままでコスプレを撮りたくなってきたので行くことにしたのだった。
起床時間が夜中の1時半だった事もある。会場に着く頃には目も頭も冴え渡っているだろうし、家を出るまでのんびりと構えていられた。のんびりと構えすぎてATMで同人誌購入のための軍資金を下ろしておくのを忘れた。前日に逆流性食道炎の薬を貰いに2,000円ほど使ったので、財布には6,000円しか入っていなかった。
しかしどちらにしても最近はあまり同人誌を買うこともなく、初めてこみトレやスーパーコミックシティ関西に赴いたときは2万円ほど散在していた記憶があるのだが、それ以降は2,000〜3,000円が関の山だったので、今回もまぁ足りるだろうと思っていたら、島を巡っていく内に欲しい同人誌がたくさん出てきて、結局財布は空っぽになってしまった。
入場証代わりのパンフレットが800円、カメラ登録料が1,000円。しかしこみトレはなんとPayPayを導入していた。行かなかった前回からなのか今回からなのかは分からないが、机に貼り付けてあったバーコードをPayPayアプリで読み込むだけで、決済が済んでしまう。電子マネーは何とも楽だ。どうせなら同人誌も電子マネーで簡単に購入できるようになればATMからお金を下ろす手間も省けるのだが、そうなると際限無しに散在しそうで怖い。しかし同人界隈にとっては本がたくさん売れるだろうし、小銭の管理もしなくて済むから良いことづくしなのではないだろうか。
11時開場に対して会場のインテックス大阪に着いたのは11時17分頃で、今回は中ふ頭の一駅手前のトレードセンター前で降りた。コスイベでいつも通るATCを通り抜けゆうちょ銀行のATMを探したが見当たらない。地図を見ると行き過ぎている。駅を出てATCのビルに入ってエスカレーターを降りた裏側が郵便局だった。ところがこれが日曜は閉まっている。隣のコスモタワー(旧WTC)にATMがないかと検索してみたが、都市銀行しかない。
コスモタワーを抜けてインテックス大阪へ。空は夏日で日差しが強い。警備員がまず2人いて、手荷物検査をしている。はてな、最近何か変な事件でもあっただろうか。京アニの放火事件の影響?とりあえずリュックの大きい方の中身を見せたが、大きくて底が暗いので自分で覗き込んでも真っ暗で何が入っているか分からない。ストロボのケースらしき物が見えて、「あ、カメラですね」と言われ無事通過。再入場の際にも手荷物検査を受けたが、それほど入念な検査ではなかったから、おそらくよからぬ事を企んでいる輩を食い止める心理的な効果を狙ったものでもあるのだろう。
次にパンフレット売り場へ。サイトにはPayPayで決済できるとあったが、PayPayのロゴが入ったノボリらしきものが見当たらない。現金で払うことにしたら、テーブルにPayPayのQRコードが貼り付けてあった。PayPayキャンペーンは参加したが、あれ以来あまり使っていないのでどういう仕組みだったか迷い現金で払うことにした。
4号館、5号館、いつもパンフレットと睨めっこしながらどっちがどっちだったか迷う。企業ブースが出来ていて、いきなりエロマンガ島の文字が。エロマンガ島は本当にあったんだ!
ぐるっと回ると、前回購入したキズナアイのイラストレーター森倉円さんのブースを見つける。しかし今回使うお金が限られているので、とりあえず一周回ってみることにした。Tonyさん、たしか20年ほど前からサイトの方でイラストを拝見させて頂いた記憶がある。新刊を一冊衝動買い。Hitenさんの同人誌2冊をジャケ買い。UEDA承孔さんの映画を彷彿とさせるサイバーな同人誌が鮭で気になり中身を見せて頂いて意に適ったので購入。一通り巡って、涼宮ハルヒとオタク文化研究など欲しい物もあったが、財布の中身が残り2,000円になり、森倉円さんの同人誌がどうしても欲しかったので、今回はスルーした。
森倉円さんの新刊も手に入れ、財布が残り1,000円になり、コスプレゾーンのある5号館へ。またここでも欲しい本が幾つかあったが、奥の方まで行くと前回購入したニーアオートマタの同人誌のなーべ渡辺さんのエリアも見つけたのだが、お金がなかったので一旦外に出て赤と黄色のロゴのコンビニ(ニューデイリーヤマザキ)のATM銀行で引き落とそうとしたが、ゆうちょ銀行は日曜は220円ほど手数料がかかるとある。勿体ないので踵を返して諦めてコスプレエリアで登録しようとすると、ここもPayPayを使えるとあるから、アプリに入金してQRコードを読み込むと換算に決済が完了した。再び踵を返し、ニーアの既刊を購入。
コスプレエリアでの撮影と使用したライティング機材
さていよいよコスプレエリアでコスプレ撮影。12時半から始めた。今回撮影に当たって、どちらのライティング機材を使おうか迷った。前回のこみトレの記事(もしくは別の項目)で紹介したRoundFlash Ring。丸形のコンパクトなソフトボックスで真ん中に穴が空いていて、そこにレンズを通して撮影するという製品。
もう一つもコンパクトなソフトボックスで、スタジオにあるような長方形のソフトボックスよりは小型だが、ストロボに直接取り付ける一般的なディヒューザーよりは一回り大きいタイプのもの。ROGUE フラッシュベンダー2 XL Pro。
前者は被写体に近づいて広角寄りで撮ると、直接ストロボを当てたようでいて、柔らかい光を当てたような質感のスキャンダラスな写真が撮れる。後者はストロボに直接取り付けるディヒューザーの中では、スタジオのソフトボック60×90サイズと匹敵する質感の光で撮れる。
正直どちらの方が良い光にしてくれるか判断が付きかねたので、両方持っていくことにした。カメラはCanon 1DX、レンズはCanon EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM。
撮影終了後は西の秋葉原・難波日本橋へ
午後3時、撮影終了。16人のコスプレイヤーさんを撮影。機材を片付けて会場を出るとこの時間帯の日差しもきつく熱気が篭もっている。インテックス大阪のそばにある住之江区の古い団地の様相に魅せられたので何枚か写真を撮り、大阪日本橋に向かった。来たときの中央線で帰り、堺筋本町で堺筋線に乗り換え、恵美須町で降り、北側の改札から駅を出た。南側から出ると通天閣方面なので日本橋から少し遠くなる。
堺筋を徒歩で北上すると、初音ミクの痛車が停めてあったり、ニューヨークの高級レストランのようなエントランスの新しいメイドカフェが出来ていたりした。写真は撮らないだろうと思っていたが、結局街並みに惹かれてカメラを取り出してパシャパシャと日本橋やオタロードの風景を撮っていった。流行のタピオカ屋も幾つかあった。
ソフマップにも寄ったが特に欲しいものも無かった。書籍コーナーやゲームコーナーがガラッと変わっていた。特に1階のゲームコーナーは黒のスペースになり、ゲーム用BTOパソコンやゲーミングチェアが置いてあった。
午後7時前に帰宅。シャワーを浴び、400枚ほど現像して、1時間後に13人に撮影データをお渡し完了。
以下にライティング機材の違いによる写真の印象や、細かな撮影記録を掲載していく。
- 二つのライティング機材の違いと実証
- ストロボ光量マニュアル設定時に注意すべき点
- 顔の向きとカメラの関係
- 環境光のみの撮影はどの程度綺麗に撮れる?
- イベント独特の雰囲気と撮影に与える影響
- ゴチャゴチャした背景を目立たなくする撮り方
- 他のカメラマンが使っていたライティング機材
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