ストロボ1灯で朝日を作り、部屋の雰囲気をガラリと変える方法

ストロボとカラーフィルターで朝陽を作ってみよう。
ストロボとカラーフィルターで朝陽を作ってみよう。

この日は前半は通しF2.8のズームレンズで撮っていったが、後半は単焦点レンズF1.4に付け替えた。理由はF2.8で撮れる以上の明るさが欲しいシーンにぶち当たったから。

場所はちょっと小型のキッチン。テーブルの前でエプロンを結んであげたり、椅子に座ってコーヒーを飲みつつまったりとした時を過ごしているという感じの写真。これを早朝か夕暮れ時の感じで撮りたい。時間的には夕暮れだったので夕日が射し込んでいる感じで撮ろうとインスピレーションが湧いたのだが、結果的に朝日が射し込む中で戯れている二人という感じの写真に仕上がった。

55mm | F1.6 | 1/125s |  ISO200
55mm | F1.6 | 1/125s | ISO200

窓を開けると観賞植物がたくさん置かれたベランダがあるので、そこにストロボを取り付けた三脚を立てて窓の方に斜めに向ける。寒いので窓を閉めてブラインドを下ろし、ブラインド自体は光が取り込めるように開けておく。ストロボにはオレンジのカラーフィルターを噛ましている。

背景にはポプラの木を置いて雰囲気を出す。冒頭に上げた写真は、正面からは光は何も当てていない。一応二人の前面のキッチンに大きなレフ板を填め込んであるが、効果があったかどうか。

ソフトボックスで光らせて撮ってもみたのだが、光らせない方が自然体なイメージで撮れたので、二人の顔を明るくするためのストロボは無しにしたという次第。2枚目のエプロンを結んでいる写真は、1灯2灯どちらで撮ったか忘れた。

背後からの太陽光を模したストロボは、明るい方が日差しの効果が強まるので、明るめに設定。カメラの設定はF2.2、ISO感度500、シャッタースピード1/125秒とした。

F2.2はなるべく二人にピントを合わせるため。ISO感度500は明るさ確保と背後のストロボ光の効果を強めるため、シャッタースピードは焦点距離55mmで手ぶれしないシャッタースピードのセオリーに従った。

1灯でふんわり感が出た。ストロボ無し、もしくは背後からのストロボ光が弱い写真とは全くイメージが異なる。ストロボ1つあればカメラの設定次第で曇りの日の部屋を朝にも夕暮れ時にも出来る。