ストフェスに出掛ける際に、どのレンズを持っていこうか吟味した。年に一回のイベントだから、前回どのラインナップで持っていったかなんて忘れているわけだ。とりあえずあーだコーダと考えて、4本に絞った。
Canon 24-70mm F2.8L Ⅱ USM
定番のズームレンズCanon 24-70mm F2.8L Ⅱ USM、これさえあれば1日付けっぱなしで距離の取れない場所でも取れる場所でも、広角でも中望遠でも、ピンショットでも集合写真でも使えるオールマイティなレンズ。
やはりオタロードのような混雑する場所では、単焦点レンズは使いにくい。そこでズームレンズに逃げ込むわけだが、広角から中望遠まで自由自在に変える事が出来るので、どの距離であろうがなんとか被写体をフレーム内に収めることが出来る。
ただあまりにも画角の自由度が高まるために、うっかりすると広角24mmの縦構図でフレームいっぱい使って撮ったときには被写体の顔が長く伸びてしまった。広角で撮るときはズームレンズ故のディストーションにも気をつけたい。アイドリッシュセブンの7人の集合写真も横構図で撮ったが、全身で焦点距離24mmや26mmとフレーム内には収まったが、やはり両端の歪みが強く出た。(file.1469)かといって混雑している狭い場所だから距離はこれ以上取れない。50mmもしくは70mmで撮ろうとするとメンバーがフレームアウトするので、後ろに下がらなければならない。
狭い場所だからといって広角で撮ると端が歪む。この点に気をつけておきたい。
Otus1.4/55
Otus1.4/55、F2.8では暈けにくい、もっとキラキラに背景をボカしたい、後ろの無関係の群衆を思いっきりボカしてボカシが不要な写真を撮りたい、けれどある程度近づいて撮りたいというときに重宝。
狭い場所でも55mmという焦点距離は使える。実際ズームレンズを使っているときもなるべく歪まないことを意識して50mm以上の焦点距離で撮っていたから、混雑するストフェスといえどもその程度の余裕はある。座りのポーズなら全身を収めやすかった。
Canon EF11-24mm F4L USM
Canon EF11-24mm F4L USM、ストフェスの群衆を超広角レンズで撮ったらどんな感じかな、という実験的な意味合いを込めて、デカいから荷物になるけどこのレンズで1度撮っておきたい。
群衆撮影用に持っていったので出番は数枚程度しか無かったし、普段撮っているレイヤーさんに脚長効果を狙って使おうと思っても結局混雑の波に呑まれてバッグから取り出すのが億劫になってしまったから、次回からはラインナップから外すかも知れない。このレンズで撮りたい!という絵がある場合は特別に持っていくことにする。
Otus1.4/85
Otusはマニュアルフォーカスしか出来ないレンズなので、ストフェスみたいにスピードが命の撮影現場ではAFレンズの方が使い勝手が良いかと思ったが、開放F値付近で撮るとパープルフリンジがキツく出るので、やはり背景を思い切り暈かす絵が欲しいときに綺麗に撮るならOtusしかないと、こちらを持っていった。
さて85mmは必要だろうか、4本もレンズを持っていくのはしんどいし、ストフェスは混むからそんなに距離取れないしと迷ったが、そういえば自分でブログに投稿した記事にストフェスに持っていきたいレンズについて書いてたなと思い出し、自分でサイト内検索をかけて見つけて読んでみたら、85mmのレンズは囲み撮影の時に使えると書いてあった。
実際に持っていったのだが、囲み撮影では55mmではちょっと遠いし、ズームレンズのテレ端70mmの方で開放F値で撮影すると、収まりは良いが後ろの他のカメラマンの群衆が強く暈けない。そこで85mmのF1.4で撮影したら、やや離れていてもコスプレイヤーを引き寄せることが出来た。
囲み撮影にもいろいろな形がある。堺筋の車道では円形だったり、歩道のそばだと半円形だったりだが、どの囲みシーンでも85mmがちょうど良かった。例えばコスプレイヤーの周りに囲みが出来ていても、その囲みの後ろから被写体を狙うことが出来る。そのようなシーンでは85mmがちょうど良い。暈けが強いのも良いだろう、上に掲載した写真のようにF2でも凄く暈ける。ニーアップでも後ろの映り込みが誰なのか判別できないくらいにとろとろに暈ける。座りのポーズなら全身を写すことが出来る。F1.4なら尚更暈ける。
ではまた来年もヨロシクお願いします。