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ストフェスに持って行きたいレンズ4選!

ストリートフェスタ。あなたはどのレンズを持って行く?
日本橋ストリートフェスタ。あなたはどのレンズを持って行く?

先日第12回日本橋ストリートフェスタが開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。

ストフェスに遊びに行く時には、いつもレンズ選びに苦心する。自分もコスプレしていくので荷物はいつものように持っていけないし、あの混雑の中で大きいバッグを担いで歩くのは苦痛である。4,5時間ほど重い機材を背負って歩き続けるのは、体力的にもしんどいだろう。

あのような混雑するお祭りでは、機材は極力減らして軽装備で行くに限る。大混雑を縫うようにして撮らなければならないストフェスは、動きやすさが何より良い写真を撮るための必須条件となるイベントだ。

そこで今までに5回ほどストフェスに遊びに行っている筆者が、その体験から利便性に優れたレンズを紹介していきたい。

Canon EF24-70mm F2.8 L Ⅱ USM

キヤノンの高性能ズームレンズ EF24-70mm F2.8L II USM。
キヤノンの高性能ズームレンズ EF24-70mm F2.8L II USM。

良いレンズと評判の高かったⅠ型より更に描写力を進化させた万能ズームレンズ。コレ一本で広角から中望遠の焦点域をカバーしているので、混雑で動きが取れない同じ立ち位置からでも様々な絵を撮ることが出来る。広角側でしゃがんで足長に、パースを効かせたダイナミックな撮るも良し、望遠側に回してポートレート風に撮るも良し。

やはり身動きが取れない場所では、ズームレンズが便利なことこの上ない。開放F2.8と明るいレンズなので、ズームレンズにもかかわらず、よく暈ける。

Canon EF50mm F1.2 L USM

開放F値1.2を誇るCanon EF50mmF1.2L USM
開放F値1.2を誇るCanon EF50mmF1.2L USM

インターネットに写真を掲載することが当たり前となった昨今では、肖像権問題が一つの重要な議題として上がることが度々ある。テレビ番組などを見ても、街頭インタビューなどでは関係のない通行人の顔に暈かしを入れて配慮しているテレビ局もある。それだけ素材が簡単に再生産され、ともすれば個人のプライバシーを簡単に脅かしてしまうインターネットの影響が大きいということだろう。

そこで背景にある群衆を暈かしてしまう目的で、開放F値の小さいレンズを用いるという手がある。開放F値1.2、F1.4、F1.8の単焦点レンズでの撮影がベターだが、画質のことを考慮に入れると、F1.2のレンズがベストだろう。

50mmという焦点距離は、狭い場所ではやや苦しいが、距離が取れる場所では全身からバストアップまで幅広く有効活用できるレンズだ。

Canon EF85mm F1.2 L Ⅱ USM

Canon EF85mmF1.2LⅡUSM

ストフェスのメインストリートとなる堺筋での囲み撮影では、中望遠レンズが案外役に立つことが多い。コスプレイヤーとの距離が結構あるので、50mmの標準レンズだとアップ目に撮れないという難点が出てくる。その場合は85mmという距離がベストとなる。撮影者の肩越しに撮れないこともないし、何より背景がよく暈けて印象深い写真が撮れる。

こちらも開放F1.2、F1.4、F1.8のレンズが候補に挙がるが、画質を考えれば、F1.2がベストな選択だ。

Canon EF35mm F1.4 L Ⅱ USM

新開発のBRレンズを採用。開放からの描写力はOtusに迫る??
新開発のBRレンズを採用。開放からの描写力はOtusに迫る??

距離が取れない場所での撮影は、広角レンズが威力を発揮する。35mmの焦点域は広々と撮れる広角にもかかわらず歪みが少ないので、狭い場所での人物撮影にはうってつけとなる。特に集合写真ではその利便性の恩恵にあずかることが出来るだろう。道幅が狭いとどうしても標準レンズでは、全員の頭の先から足の爪先までを入れた集合写真を撮るのは厳しい。

サードパーティ製のレンズやAPS-C機での焦点距離換算など

純正レンズを紹介したが、同じ焦点域とF値なら、シグマやタムロンなどのサードパーティ製のレンズでも同じ効用が得られる。お財布にあったレンズを選ぶと良いだろう。200mm以上の望遠レンズに関しては、あの大混雑の中でも工夫次第では他のレンズでは撮れない面白い絵が撮れそうだが、イベント全般に渡って大混雑していて、なにぶん距離が取りづらいので使い勝手が悪く、余りお薦めできない。

また、今回紹介したレンズはすべてフルサイズ機に取り付けた場合を想定している。APS-C機に取り付ける場合は、以下のリストのように、紹介したレンズよりも短めの焦点距離のレンズを取り付けて頂ければ、フルサイズ機とだいたい同じ広さで撮れる。レンズの焦点距離を0.66倍(キヤノン機の場合は0.62倍)して、各で逆算で導き出して頂きたい。

APS-C機で最適な焦点距離をカバーしたレンズの一例

  • 24-70mm→16-55mm
  • 50mm→35mm
  • 85mm→50mm
  • 35mm→24mm

APS-C機では同じ明るさの開放F値のレンズがなかったり、フルサイズと同じ構図で撮ろうとすると、被写体から下がって距離を取らなければならず暈け具合は弱くなるが、そこは仕方がない。軽さや安さとトレードオフとなる。

後はこれらのレンズを使って、晴れている時は基本コスプレイヤーの背後に太陽が来る逆光で撮るか、日陰に入って、モデルの顔に影が落ちないように撮ると良いだろう。曇りの時はどの角度から撮っても差し支えない。ただあの混雑だと逆光で撮るのは難しいかもしれない。あの大混雑の中で必ずしもコスプレイヤーの方々が逆光または半逆光を意識して太陽に背を向けてくれるとは限らないからだ。

来年のストフェスにお出かけになる際には、是非これらのレンズを持ち出して、群衆を活かした写真撮影に挑戦してみよう。