被写体から大きく距離を取った時の圧縮効果はどんな感じ? Canon EF400mm F5.6L USMが紡ぎ出す人物写真

400mm | F5.6 | 1/640s | ISO 800
400mm | F5.6 | 1/640s | ISO 800

Canon EF400mm F5.6L USMを購入したのでコスプレ撮影に使ってみた。要は圧縮効果がどれくらいあるのか知りたく、つまりは背景がどれくらいキラキラする写真が撮りたかったのかを知りたかった。

被写体から距離を取れば取るほど圧縮効果は強まると言われているが、果たして焦点距離200mmと400mmとではどれくらい効果の程は異なるのだろう。2本持ってきて比較写真でも撮れば良かったのだが、撮影の主旨はその手の実験では無く、依頼されてのコスプレ撮影、コスプレイヤーの満足のいく写真を撮ることなので、400mm1本の作例を上げておく。

実際に比較検討してみれば焦点距離による圧縮効果の強さの違いが分かったのだろうが、また別の機会に譲るとして、とりあえず撮ってみた。そうしたら背景が良い具合にキラキラとボケた。レイヤーさんにも喜んで貰えた。

400mmの超望遠なので結構距離を取っている。遊歩道を挟んでいる。だから常に人の往来に注意しつつ撮らなければならなかった。基本は歩行者優先である。

背景にあるのは緑の木。それに陽光が当たり、葉がキラキラと輝いているのだろう。陽が当たっていなかったらどうか。どうだったか思い出せない。確か同じ公園で天気の良い日に撮った写真の背景はとても綺麗にキラキラと輝いていた。曇りの日は輝かすのが難しかったような気がするがそれでも玉ボケは綺麗だ。

開放F値5.6で撮影したので、口径食の影響で丸暈けでは無く、やや崩れた形になっている。絞れば綺麗な円形になったのかなとも思うが、そう気になるほどでもない。開放F値の小さなレンズと比べると丸い方だ。それにこれ以上絞ると、800のISO感度を1600くらいまで上げなければならない。1DXとはいえ、ノイズが気になる。不必要なノイズは増やしたくない。まぁノイズ処理で肌がツルンとなる、コスプレイヤーにとっては嬉しい副作用はあるのだが。

というわけで、400mmの超望遠レンズで人物をフレーム一杯に撮影したときの背景の暈けの度合いと、暈け方、背景の迫り具合などを、ここに残しておきたい。