etoile studio

200mmと400mmの望遠レンズでコスプレ写真を撮る!

200mmの望遠レンズで撮るコスプレ写真。
200mmの望遠レンズで撮るコスプレ写真。

この日は疲れるだろうからストロボは持ってこなくても良いと言われ、ライティング機材は置いてきたが、ストロボは1灯だけ持っていった。ストロボ一灯あるとやはり撮れる絵のバリエーションが広がる。

ストロボが少ない分、カメラバッグの容量が空いたから、400mmの超望遠レンズを持っていくことにした。確か今日撮る子もこのレンズを見るのは初めてだろうし、ちょっとは驚くかも知れない。

200mmの望遠レンズも持っていって撮影してきたので、撮り比べを記事にしようと思う。ブログの記事を書くために撮影に行っているわけではないので、厳密に距離を同じくして撮り比べたわけではないから、その辺りは勘案して頂きたい。

望遠レンズで人物撮影というと真っ先に思い浮かぶのが圧縮効果。背景をメインの被写体に引き寄せる効果がある。被写体と背景の距離感を圧縮するから圧縮効果などと呼ばれている。

圧縮効果はカメラが被写体から距離を取ることでその効果を大きくする。被写体のすぐ後ろに背景が来るような絵作りをしたいために距離を大きく取りたいと思い実行する。すると広角レンズや標準レンズでは被写体が小さく写ってしまい絵にならない。そこで望遠レンズを使って被写体を大きく写し取る。圧縮効果を生かした写真を撮ろうと思えば、必然的に望遠レンズを使うことになる。

つまりカメラと被写体の距離が同じなら、広角で撮ろうが望遠で撮ろうが、写真は変わらない。広角で撮った写真を使用している望遠の画角でトリミングすれば同じ写真になる。しかしそれは写真として成り立たず現実的ではないから望遠レンズを使う。

まずはCanonの望遠レンズEF200mm F2.8L Ⅱ USMで撮った写真。F2.8・シャッタースピード1/800秒・ISO感度200。

明るさはRAW現像で半段ほど上げている。
明るさはRAW現像で半段ほど上げている。

かやぶき屋根が被写体のすぐ背後にある様に撮れた。背景も良く暈けている。

Canon EF400mm F5.6L USMで撮った写真。F5.6・シャッタースピード1/640・ISO感度800。

1/3段ほどRAW現像で明るさを上げている。
1/3段ほどRAW現像で明るさを上げている。

200mmで撮った写真の1.5倍くらいの大きさで写っている。撮影距離は余り変わらないといったところだろうか。圧縮効果の度合いも大きな差異があるようには見えない。毎回思うのだけれど、距離を取れば撮るほど被写体と背景の距離がより圧縮されるのだろうか。これ以上はどれだけ離れても変わりませんというような終着点はないのだろうか。

暈けの量は、背景はそんなに変わらないが、手前のススキは200mmの方が良く暈けている。200mmの方が距離が近かったのだろうか。

200mm開放F2.8と400mmF5.6のレンズを使う場合、どちらが暈けの量が多いだろうかと迷うことがある。望遠になればなるほど背景は暈けやすいが、望遠になればなるほど最短撮影距離も長くなるし、被写体をフレーム内に収めるために遠ざからなければならず、距離を取れば背景の暈けは弱くなる。F2.8とF5.6は2段の違いなので明るさにして4倍。暈けの量はどうだろう。

400mmの超望遠レンズをつけたまま別の場所で撮影した。これなどは400mmでないと撮れない。なぜと言ったら、小道の柵の前で撮っているから、これ以上中に踏み込めない。200mmを使うともっと広い写真しか撮れなくなるという事だ。

400mm | F5.6 | 1/640s | ISO500
400mm | F5.6 | 1/640s | ISO500

圧縮効果の効用として、後ろの背景を引き寄せることで、あたかもススキに囲まれているよう撮れることも挙げられる。実際にレイヤーさんが立っている場所は円形広場だが、圧縮効果によってススキの原に囲まれているように撮れる。

開放F5.6で撮影しているが、400mmの超望遠レンズなので背景は良く暈けている。圧縮効果を狙った場合、200mmのF2.8と遜色ないくらい暈けると覚えておいても良いくらいだ。

元々は鈴鹿サーキットでレーシングを撮るために買った超望遠レンズ。鈴鹿は遠いし果たして自分はレーシング撮影にのめり込むだろうかという一抹の不安があったので、100万円のレンズではなく15万円のレンズを選んだが、野外での人物撮影でも圧縮効果を狙って使えるシーンはありそうだ。距離を大きく取っても、被写体をより大きく撮りたいというシーンに活躍することだろう。

お次はポートレート風の写真。開放で撮ると背景の丸暈けが口径食でラグビーボールのような形になるとよく言われているが、開放F2.8や5.6となると開放から撮っても丸暈けになる。

200mm | F3.2 | 1/400s | ISO500
200mm | F3.2 | 1/400s | ISO500
400mm | F5.6 | 1/640s | ISO1250
400mm | F5.6 | 1/640s | ISO1250

F2.8の方は上部と下部の丸暈けがやや流れている。F5.6の方はどこも淡い丸暈けになっている。

200mmの方が広く写しやすいから、丸暈けが背景にたくさんありキラキラしていて綺麗だ。400mmも下がればたくさん写るが、距離を取るというのは意外としんどいし、モデルと離れすぎると色々不安でもあるし、後ろは行き止まり。それに距離を取れば背景は引き寄せられるだろうが暈けが弱くなるのが気にかかる。

ISO感度1250はやはり若干のノイズによる描写への浸食が気になる。ピントが僅かに外れているので、そこにノイズ処理がかかり描写がやや大雑把になっている。もう一枚はガッチリとピントが合っていたので、同じISO感度でもノイズは気にならない。どちらにしても等倍で観なければノイズは目視で感じられない。

開放F値5.6という暗めのレンズで400mmの望遠だと手ぶれ防止の観点からシャッタースピードは1/640秒は欲しいところなので、明るさ確保のためにISO感度を1000以上に上げることが多いのがこのレンズのウィークポイントだ。手ぶれ防止機能が付いていないが、値段とのトレードオフだから仕方がない。逆光での撮影なので、順光で撮れる被写体ならそこまで上げる必要はないかも知れない。

しかしロケでは400mmも持って行きたい。どういう絵が撮れるか色々試してみたくもある。