千里川土手再び。Canon EF400mm F5.6 L USMで飛行機を撮る!

Canon EF400mm F5.6 L USMで撮影。
Canon EF400mm F5.6 L USMで撮影。

Canon EF400mm F5.6 L USMを購入したので、久しぶりに千里川土手に飛行機を撮りに行った。阪急曽根駅で降りて、15〜20分ほど歩くとあの見慣れた寂れた土手に着く。一瞬誰もいないのかと思ったが、カーブを曲がると平日にも関わらず飛行機愛好家や写真家たちがすでにちらとらと見えた。あぁ帰ってきたのだ。

今回は1DXと5DsRの二台。1DXの方には望遠レンズを、5DsRの方には超広角レンズを装着しての撮影。やはり一眼カメラで撮ると飛行機の金属の機体が映える。開放F値5.6と暗めのレンズだが、11月の午後4時の明るさでもシャッタースピード1/800ssでISO感度100でも十分の明るさ。写りも開放からシャープで問題ない。難点といえば、背景があまりボケない点だろうか。被写体も背景も遠い場所にあるから仕方がない。

Focal length 400mm | F5.6 | 1/800ss | ISO100
Focal length 400mm | F5.6 | 1/800ss | ISO100

EXTENDER EF1.4xIIIも持ってきていたので、EF400mm F5.6 L USMに装着して撮影してみた。開放F値が8になってしまうのと、日が暮れてきたのでISO感度は800となったが、さすが1DX、ノイズは気にならない。ノイズリダクションがきっちり効いている。そして肝心のエクステンダーをつけた時の画質劣化だが、これも等倍で見ても分からない。見分けがつかない。

Focal length 560mm | F8 | 1/640ss | ISO640
Focal length 560mm | F8 | 1/640ss | ISO640
Focal length 560mm | F8 | 1/800ss | ISO800
Focal length 560mm | F8 | 1/800ss | ISO800
Focal length 560mm | F8 | 1/800ss | ISO800
Focal length 560mm | F8 | 1/800ss | ISO800

シャッタースピードは1/800ssで撮影した。間近で撮るときはものすごいスピードなので、1/1000ssに設定してみた。飛行機撮影の時のカメラの設定なんだったかなとスマホで自分のブログを検索しようと思ったのだが、スマホバージョンは検索窓が表示されないので、結局その場で決めた。近いうちにデザイン変更しておこうと思う。

Focal length 400mm | F7.1 | 1/800ss | ISO320
Focal length 400mm | F7.1 | 1/800ss | ISO320

先ほど背景がボケないと言ったが、被写体と背景が同じように遠い位置にあるからボケないのであって、400mmの望遠レンズで手前の被写体を撮れば背景はもの凄くボケる。

Focal length 400mm | F5.6 | 1/640ss | ISO100
Focal length 400mm | F5.6 | 1/640ss | ISO100

いつもはマニュアルで撮っているのだけれど、このブログを書いている時点で鈴鹿サーキットにカーレースを撮りに行って、シャッタースピード優先モードで撮った方がISO感度を自動的に設定してくれるから、動き物の撮影はTvの方が楽かなと再考。今度撮りに行く時、どのモードが一番楽で撮りやすいか、色々試してみることにしよう。

日も暮れて、いよいよ夜の飛行機撮影。しかし開放F値5.6はやはり夜の撮影には不利に働く。明るく撮ろうと思ったら、ISO感度20000に設定しなければならなかった。現像にはDxO OpticsProのノイズ処理PRIME機能を使った方が良さそうだろう。

Focal length 400mm | F5.6 | 1/40ss | ISO20000
Focal length 400mm | F5.6 | 1/40ss | ISO20000

シャッタースピードは明るさが極力欲しいのでスローにして1/40秒。三脚に装着してレリーズでの撮影だが、これ以上シャッタースピードを緩めると、ブレが生じてしまった。現場の風か、三脚装着時の超望遠レンズの安定性が悪いのか、はたまた三脚の性能か。ジャンボ機が通り過ぎるとかなり強い風が吹くのでそのせいかもしれない。

AFはワンショットAF。これにエクステンダーをつけると、中央一点しかAFが効かなくなるから、暗いレンズの短所でもある。そしてISO感度20000はいくら1DXでもノイジー。ソニーの裏面照射型CMOSの高感度でも低ノイズな製品が羨ましくなる。

いっその事、画素数の多い5DsRとCanon 85mm F1.2 L USMの組み合わせでトリミングを前提にした撮影の方が、ノイズが少なく綺麗な夜景が明るく写った写真が撮れるのではないかと思った。撮影場所は変わらないので、被写体とカメラの距離は常にほぼ同じだから、圧縮効果の度合いも変わらない。なら400mmの暗いレンズで撮るよりも、85mmもしくは200mmの明るいレンズでトリミング前提に撮った方がいいのではないかと思ったのだが、ウェブにあげるのが限界の画素数となるだろうか。やはり大きな用紙への印刷を考慮に入れると、100万円越えの明るめの望遠レンズが必要か。

あとはレンズの違いによる、絞って撮った際の光のキラキラ感、光から放たれる光芒の形のこともある。400mmのレンズの方はちょっとキラキラ感が足りない。まぁこれくらいの控えめのキラキラ感の方が良いのかもしれないが。

別の日に別のレンズで撮影した写真。光源がキラキラしている。
別の日に別のレンズで撮影した写真。光源がキラキラしている。
Focal length 560mm | F8 | 1/40ss | ISO1600
Focal length 560mm | F8 | 1/40ss | ISO1600

夜間の飛行機撮影にはちょっと不便だけれど、夕暮れ時までの撮影には綺麗な写真を写してくれる。Canon EF400mm F5.6 L USM、1993年発売のレンズだが15万円という値段を考えると、その描写性能は十分納得いく程ハイクオリティだ。