ピント合わせの難易度の違い

シチュエーションによってピント合わせの難易度が変わってくる。
シチュエーションによってピント合わせの難易度が変わってくる。

Twitterの方でコスプレイヤーさんが上げてくれた写真。この写真を見てやたらピントが合いにくい場所だったことを思い出した。実際上げてくれた写真もピントがガッチリと合っていないが、縮小表示にすると余り気にならない。しかし本来ならガッチリと合わせたいところだ。

このとき太陽どこあったっけと思い出そうとしたのだが記憶が曖昧で思い出せない。左の空の方に日が沈んでいく光景は覚えているから、恐らく左の方にあったのだろうが、逆光と言うほどには強烈な光は来ていない。太陽の見えない明るい空を背後にコナン君がカメラの方を向いている。写真ではコナン君は明るく写っているが、実際はストロボを焚いて明るくしているので、自然光だけで撮れば、この空の色合いから推察するに双方とも真っ暗になっているシーンだ。

右側からストロボを当てている。
右側からストロボを当てている。

カメラの設定はF1.4・シャッタースピード1/250秒・ISO感度100。焦点距離55mm。

空を青く写したかったのでシャッタースピードを1/100秒から1/250秒に変えた。白かった空が若干の青みを取り戻した。

ストロボは右側から光らせている。左には置くスペースがないというのもある。

逆光や半逆光で撮る時はAFではピントが迷ったりするが、この場合は暗さが原因かも知れない。或いはピントを合わせたレイヤーさんの体勢がシャッターを止めどなく押している間に前後に移動したか。この撮影ではマニュアルフォーカスレンズを使っていたが、いつものF1.4でもガチピンで撮る方法を採用していたか、それともこのシーンではこのやり方では合わないと分かっていたから完全に自分の目と勘に頼ってトルクを回して手動で撮っていたか。ピントを合わせる被写体が若干小さいからファインダーではピントが合っているかどうかも分かりづらい中でのピント合わせだった。

この1カットで全部で31枚ほど撮ったが、ピントの合否は半々。最後の6枚は歩留まりを改善するためライブビューモードに切り替えて撮った。

しかしピントが合っている写真が採用されるとは限らない。ピントが若干合っていなくても二人の立ち位置やポーズが良いからベストショットに選んだという事は当然あるので、やはりピントはガッチリと合わせたいところだ。

赤井さんは暗く写っている。二人とも明るく撮れば、カメラの設定をかなり上げなければならないが、どうしてもストロボの当たっていない方の被写体は暗いので、コナン君の方が白飛びしてしまう。影になるけれど良いかと尋ねたらそれでも良いと言われたので、このように撮っていった。

次のカットは反対側から赤井さんにピントを合わせた写真。ストロボは光らせていない。カメラの設定はF1.4・シャッタースピード1/320秒・ISO感度100。焦点距離55mm。

太陽光は直接当たっていないが、明るく撮れる。
太陽光は直接当たっていないが、明るく撮れる。

自然光だけでこの設定でこれだけ明るく撮れる。それにピントも合いやすい。

撮影の順序的には赤井さんメインの方が前だが、組み写真にする段階で時系列が入れ替わることもある。

オートフォーカスは逆光や暗い場所ではピントが合いにくい、順光では合いやすい、このことを頭に入れつつ臨機応変な撮影方法を心がけたい。