野外でサイド光(測光)で撮ると写真に渋みが出る

サイド光(測光)だと硬いイメージになるが、雰囲気は出る。
サイド光(測光)だと硬いイメージになるが、雰囲気は出る。

ススキがあるからそれを巧く取り込んで撮ろうという事になった。しかし立ち位置がどうしてもサイド光になる。ススキを背にすると顔は横に向ける事になるから実質順光である。

ポートレートを撮る時などは、順光よりも逆光の方が良い。順光はどうしても顔に影が出るし、肌が硬いイメージになる。女性などは特にふんわりとした方が可愛らしいから、逆光で撮ることが多い。それにしても最近ポートレート撮ってないなぁ。随時募集中です。撮影時の飲食費出します。

なるべく順光にならないよう顔を内側に向けて貰う。撮ってみてすぐに分かったがやはり顔に影が出た。というか撮る前から大体どういう結果になるかは分かっていた。レイヤーさんに見せたら、あぁなるほどということでこの場所では1枚だけで終えて、別の場所に移動することにした。

しかし家に帰ってからパソコンの画面で確認してみると、これはこれで戦国の気風が出ていていいのではないかと思われた(このコスプレの原作は明治が舞台らしい)。一応白レフで当てているのでキャッチライトは入っている。ススキの枯れ具合もさることながら、現役を引退して師範となったヒーローの寂寥感が漂っている。顔に表れている硬い光の質感と陰影に男らしさを感じる。

ならばもう少しこの場所で撮っても良かったかなぁと思ったのだが、首を傾げ続けるのも大変そうだ。

この記事に上げるためにPhotoshopで原寸表示させて肌処理などをしていたら、トリミングされるような形でディスプレイに映ったので、映画風に簡単加工してみた。これ好きな感じじゃないか。映画『関ヶ原』のワンシーンみたい。

映画のワンシーンみたいになった。
映画のワンシーンみたいになった。

ちなみにこの日は美術館のインディーズ映画上映会に行こうか迷っていたのだが、急遽撮影の依頼が来たので急行したのだった。漫画読んで読んでと誘われたが、最近他の本にお金使いすぎなので大人買いできない。しかしジャンプのこの手の漫画は血湧き肉躍る良作が多くて好みに合うので、機会があれば買ってみようかと思う。