朝陽が差し込むイメージで撮る方法

朝陽が差し込むようなイメージで撮る。
朝陽が差し込むようなイメージで撮る。

前回上手く撮れた場所だからといって、今回も上手く撮れるとは限らない。気を抜くと上手く撮れなかった頃に逆戻り。知恵を絞らないと新しい撮り方も出来ない。

「小手先のスキル」などというものは存在しない。どれもモデルの欲している写真を引き出すために知恵を絞って獲得した必要不可欠なスキルだ。

どう撮るか。これが一番難しい。

さてどう撮るかという事を考えた時、今回はストロボを一灯を裸の状態で右上から照らして、朝の光を演出してみようと思い立った。この手法が事の他うまくいって、モデルも大喜び。別の日も同じようにして撮っていった。このように苦手な撮影スペースでも、一度コツを掴むと撮るのが楽しくなってくる。

カメラの設定は、3500K・F1.4・シャッタースピード1/250秒・ISO感度200

ホワイトバランスを色温度指定(K)にして3500Kに設定。冷たい色になるようにした。

F値は1.4。Otus1.4/55なので収差は出ない。これが純正レンズだと、どうしても収差が出るのは経験済みで、F1.4のような浅い被写界深度はAFでもピントが合わない場合がある。

シャッタースピードは1/250秒。ストロボ光が極端に暗くならない一歩手前のギリギリのスピード。ストロボ光を際立たせるために、開放F値による明るさをシャッタースピードで抑えたかった。しかしスタジオ内なのでF1.4でもどれほど明るさがあるか。

ISO感度200は、高輝度側・階調優先をOnにしているため、設定できる最低のISO感度が200になる。やはり白っぽいスペースだったので、高輝度側・階調優先をOnにした。RAWで撮っているから、暗めに撮ってハイライトを抑えつつ暗い部分は明るくするといった処理は出来そうだが、撮影現場でコスプレイヤーに写真を見せて納得して貰うためには、適正露出で撮るのが手っ取り早い。

そういえばこの日だったか別の日だったか、同じ撮影スペースで裸のストロボをライトスタンドで思いっきり上にセッティングして、モデルに向けて照射して撮っていたカメラマンがいた。その高々と伸びるライトスタンドの姿に惚れ惚れとしてしまったのだが、果たしてどのような写真に仕上がったのだろうか、気になるところである。