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レフ板の当て方・使い方

太陽に対してレフ板をどのように当てるか。
太陽に対してレフ板をどのように当てるか。

プロカメラマンなどからよく聞くのが、太陽を意識して、太陽と同じように、上からレフ板を当てるという方法だ。その意見に説得力を持たせるために、野外のテレビや映画などのロケ現場でレフ板を上から当てている光景を引き合いに出していたりする。だが実際にそのようにして撮影した肝心の作例はインターネットに上げられていなかった。他でもよくこの方法論をネットで見かけるのだが、肝心の実際に自分で撮った写真が上げられていない。

太陽の光と見立ててソフトボックスを上から当てる方法について、以前読んだカメラの撮影方法に関する洋書に掲載されていたのを思い出した。野外でのソフトボックスの当て方について書かれている章で、太陽を真似た当て方をすれば良いというようなことが写真付きで解説されていた。たしかライトスタンドは使わずに、アシスタントが手でソフトボックスを持ち上げてスチール撮影している風景だった。ただそこに掲載されていた作例は、野外ではあったが、掘っ立て小屋のような、太陽が当たらない奥まった場所だったように記憶している。

どの本だったか失念したのだが、この章を読んだときに果たしてこのようなライティングが可能だろうかという懸念がはじめに思い浮かんだ。

野外でレフ板やソフトボックスを上に掲げて写真を撮るのは現実的か

まず趣味で撮影する場合は、アシスタントがいないことがほとんどだ。好き好んでレフ板やソフトボックスを当てる為だけに、わざわざ貴重な時間を割いて交通費を負担してまで来てくれる人はいない。そもそもソフトボックスはストロボを取り付けているので結構な重さになる。4〜5時間に及ぶ撮影でソフトボックスを頭上に掲げ続けることは体力的に可能だろうか。

レフ板にしても同じだ。プロカメラマンがよく言うように、太陽を意識して上から当てて行くとして、長時間に及ぶ撮影で体力が持つだろうか。腕がパンパンになりそうだ。よく引き合いに出されるプロの現場での撮影となると、ロールレフのような結構重たそうな大きいレフ板を上に抱えているシーンを見た記憶があるが、体力的に持つだろうか。その見た記憶にしても、実際の撮影現場ではなく、テレビドラマの中でテレビドラマや映画の撮影現場を再現しているシーンなので、実際の撮影現場では本当に太陽を意識して上に掲げているのだろうかとの疑念が宿る。

ではカメラマン1人ではどうかというと、持ち手のあるレフ板があるにはあるが、これを常に片手で頭上に掲げながら片手でカメラを構えて撮影していくことは難しい。バランスが悪いので撮影に集中できないだけでなく、きちんと光を当てるのが難しい。以前野外で小さなレフ板を片手に撮影をしたことがあるが、体力的に厳しい。数分程度なら持つが、3〜4時間このような撮影をするとなると体力的に無理がある。

レフ板ホルダーを使って上から当ててみることも試みたことがあるのだが、いつもと違って巧く光が被写体に当たってくれないので、早々に諦めていつものように太陽を反射して被写体を明るく照らす形でセッティングしていった。

基本的なレフ板の当て方は至ってシンプル

太陽が頭上にある正午前後はほぼ下から、太陽が傾くに従ってレフ板を立てていくと、効率的に光が被写体に当たる。晴れている時は白レフ、曇りの日は銀レフが基本。太陽の光をきちんと反射しないことには、光が生まれず、レフ板は役に立たない。

タブレットに入っている洋書の撮影本を読み返してみたら、シンプルなことしか書いていなかった。太陽の光を反射させて、暗いモデルの顔を明るくする。これだけだ。分かりづらい小難しいことは何も書いていない。

そもそも頭上には太陽や空や雲があるのだから、わざわざもう一つレフ板で上から当てなくてもいいんじゃないだろうか、むしろ下から当てて上からの光で出来た顔の影を飛ばした方が綺麗に写るんじゃないだろうか。またこれまでに様々な撮影現場に赴いたが、レフ板を上に掲げて撮影しているカメラマンを見たことがない。

下から当てるとお化けライトになると言われるが、ポートレートで顔の真下からレフ板で光を起こすことはよくある

下からレフ板を当てるとお化けライトになるとちょくちょく何人かのプロカメラマンが言及しているのを目にする。闇の中で懐中電灯を下から当てたらそれは確かにお化けライトだが、晴れた日の野外でレフ板を下から当てるとそのような誇張されたお化けライトになるとは限らない。むしろポートレート撮影の現場を写した写真を検索してみると、モデルの顔の下にレフ板を置いているシーンをよく見かける。筆者自身も以前そのように撮ったことがあるが、実際下からレフ板を当てた方がアイキャッチが大きく入るし、女の子の顔がパッと明るくなって輝いて見える。

岡山で初プール水着美少女撮影!

どうも作例もなく下からレフを当てるとお化けライトになるとの言及は、実際に自分の撮った写真を用いて解説していないから、信憑性に疑問が残る。

先日映画を観に行ったのだが、予告編で映画の撮影風景の映像が流れてきた。2人の役者の足下の前方に、巨大な白い幕がレフ板代わりとして置かれていた。てっきり頭上にレフ板を掲げて撮るものだと思っていたが、どうも今まで聞いてきた話と違う。

ソフトボックスのライトすら下から当てると良い感じになる時がある

レフ板だけではない。ソフトボックスのライティングですら、下から当てると良い感じに撮れることがある。実際初めてアンブレラで撮影した時は、膝辺りの高さから上に向けて撮影したが、顔が綺麗に撮れた。

結局どっちがいいの?ソフトボックス vs アンブレラ Part2

最近Twitterに流れてきたソフトボックスの使い方の動画を見たのだが、上から、真ん中から、下からソフトボックスを当てた三通りで撮っている写真を見て、下からの写真も良い感じに撮れているという話だった。確かに綺麗に撮れていたし、全くお化けライトではなかった。

座学だけでは駄目、実践あるのみ!

コスプレを撮り始めた頃に、野外でレフ板を当てるにはどういう当て方をしたら良いのかよく分からなかった。コスプレ撮影とは人物撮影でもある。要はポートレートと同じ容量で撮れば良い。ポートレートと違う点は、キャラクターを再現するような撮り方をすることだろうか。しかしもちろんポートレートのように女の子らしさや女の子の可愛らしさを引き出すような撮り方をすることもある。

レフ板の当て方、これが初期の頃にはよく分からなかったのだが、野外での撮影を積み重ねることによって、理想的な答えが見えてきた。レフ板で当てた写真の作例と当て方を幾つか掲載しているので、参照して頂ければと思う。撮影も『学びて思わざればすなわち罔(くら)し』。知合同一の精神で臨みたい。