アイデア次第の1灯ライティング

1灯ライティングでも良い感じに撮れる!
1灯ライティングでも良い感じに撮れる!

ストロボ1灯ライティング。ハコアム大阪3階の新しく改装されたスペースであれこれ試行錯誤しながら撮影した1枚。(2019/3/1/File.0215)

1灯ライティングの何が良いと言ったら、ストロボ一灯あればアイデア次第で手軽に凝った写真が撮れることだ。今回はストロボを取り付けた三脚を高く設定して、照射角200mmに設定し、真横から強い一筋の光が入り込むイメージで撮影した。

照射角をデフォルトの24mmから200mmにすると光が狭まり、強くなる。家に小型ペンライトがあるのだが、同じ光量でも光を放つ方の尖端の筒を長くして光の幅を狭めると光の当たっている部分がより明るく見える。おそらくこれと同じ原理だろう。

かなり強めの光が当たっている。黄色のウィッグも顔も白のTシャツも白飛びしているが、これはこれで表現の1つとしてアリだなと思った。撮影現場で液晶画面で確認したときはちょっと白飛びしてるし(RGBが3つとも255を表示)、相手も余り満足していない様子だったのでこの方法での撮影は早めに切り上げたのだが、家に買ってパソコンの大画面で見ると、結構気に入った。

カメラの設定はF1.8、ISO感度200、シャッタースピード1/250秒

F1.8はストロボの明るさ確保。絞って撮るとストロボが強い光源にならない可能性があったため。対してISO感度は200、シャッタースピードは1/250秒。ストロボが当たっている部分以外はなるべく暗い設定にしたかったが、果たして何も付けていないストロボなので、どうしても明るくなってしまう。小型のグリッドを持ってきていれば周りをもっと暗く落とせたかも知れない。

使用レンズはOtsu1.4/85。焦点距離85mmの単焦点レンズ。高価なレンズだが開放付近での描写力の差以外は、同じF値に設定できる同じ焦点距離のレンズなら同じ程度の明るさや暈けの効果を得られるだろう。APSーC機をお使いの方は望遠寄りになるから、標準域50mmの単焦点レンズを使うと良い。フルサイズに換算するとキヤノン機は80mm、その他機種は75mmとなり、フルサイズよりも余裕のある撮影領域となる。

こちらの写真は左斜め後ろに何も付けていないストロボを斜め上から光らせた。

85mm | F1.8 | 1/250s | ISO200
55mm | F1.8 | 1/250s | ISO200

85mmだとフレームいっぱいに被写体が写り、背景を広く活かせないので、55mmのレンズに付け替えて撮影。斜め後ろからの光なので黄色のウィッグや白のTシャツの白飛びは抑えれられている。