超広角レンズ・望遠レンズでネモフィラとチューリップを撮る! – 鶴見緑地公園のネモフィラ畑

鶴見緑地公園の風車の丘にネモフィラとチューリップ畑が出来た。
鶴見緑地公園の風車の丘にネモフィラとチューリップ畑が出来た。

有り難いことにネモフィラとゴールデンイエローのチューリップの写真をTwitterに載せたら、8000以上ものファボを頂いた。そのうちのお一人から携帯の待ち受け画面にして良いかと聞かれたので快諾したら、娘も写真を見て喜んでいたという引用ツイートを戴き、撮影者としても嬉しい限りだった。フォトジェニックな場所で写真を撮っていると度々見知らぬ人から声をかけられて写真をお褒め頂き、一人寂しく撮っている身としてはとても嬉しくなるのだが、今回はTwitterを介して写真の感想を頂いたり喜んで頂けたりしたのを目の当たりにして、こちらもホッコリとしてしまった。

鶴見緑地公園、正式名称を花博記念公園鶴見緑地という。大阪の中核を左右に貫く大阪メトロ長堀鶴見緑地線・鶴見緑地駅から歩いて2、3分ほどで入り口に着くが、ネモフィラとチューリップが咲いている風車の丘に着くまでにはそこから約10分ほど歩かなければならない。

この写真を撮影した日はコスプレ撮影の予定が入っていた。実は前日にもコス撮影の予定があって、待ち合わせ時間まで風車の丘に寄ってネモフィラとチューリップを撮影していた。以前も同じ場所でネモフィラだけ咲いていたのをTwitterで見かけて撮りに出掛けたが、今回もTwitterで見かけたのがきっかけだった。

花博記念公園鶴見緑地 – まほろば探訪 第53回

1回目に撮影したときは、休日だったこともあり人がたくさん写り込んでいて自分が希望する構図で撮るのが難しかった。30分ほど撮影してから諦めて待ち合わせ場所に向かう。

200mm | F11 | 1/400s |  ISO100
200mm | F11 | 1/400s | ISO100

どうしても以前に撮ったのと同じ構図で撮りたかったので、次の日も風車の丘に向かった。この日は平日だったので、人もそれほど多くはなく、風車へと続く細い坂に人通りがなくなった瞬間を狙ってシャッターを切った。

風車の前にはベンチがあって母親と子供が座っている。この人達を写り込まないようにするために下からしゃがんで丘を見上げるような気持ちで撮影した。写り込まないように、というのは写真をインターネットに載せることを前提としたプライバシーなどの配慮からだ。写り込んでしまった場合にはボカしを入れるしかないが、それだと興を削いでしまう。

使用レンズはCanon EF11-24mm F4L USMとCanon EF200mm F2.8L Ⅱ USM。超広角と望遠レンズという極端な組み合わせ。超広角の24mmが風車の丘とそこに咲くネモフィラやチューリップの群生をバランス良く写し取るのに最適だった。11mmだと広すぎて余計な物が写り込んでしまう。写真だと如何にも広々とした丘に群生しているように見えるが、実際にはそれほど広大な場所ではない。ネモフィラ畑で有名な茨城県国営ひたち海浜公園や他のフォトジェニックな場所とは大きさや趣が異なるのではないか。

花壇の中には入り込まないようにレンズをチューリップに近づけて撮影したのは焦点距離11mmになる。超広角でダイナミックに撮りたかったのだがうまくいった。これも丘を通る小道と柵が写り込まないように下からライブビューで撮影した。

焦点距離11mmで撮影。
焦点距離11mmで撮影。

同じ場所から200mmの望遠で遠くのチューリップを狙って撮ると、圧縮効果もあり重層的な花畑の写真を撮る事が出来る。半逆光(もしくはサイド光)で撮影した写真が、透けたチューリップに影がついていて、どこか軽やかな感じが出ていて良かった。

望遠レンズで構図を切り取る。
望遠レンズで構図を切り取る。
場所を変えて撮影。
場所を変えて撮影。

それにしてもこの水色と黄色の組み合わせを思いついた人は天才だ。この日は20分ほどで撮影を切り上げ、約束していた場所に向かった。