みなとHANABIの空いている撮影スポット!

みなとHANABIの撮影スポットはあるのか。

神戸海洋博物館に3度目の『ふしぎの海のナディア展』に行ってきた。1度目は大阪梅田にある大丸で開催されていた時に、2度目はつい2週間ほど前に通りかかった際にふと足を運んだ。

1回目に行ったときは、放送30周年記念グッズが売り出されていたので、複製原画やタペストリー、メッセージを入れられるガラスプレートの記念品など16万円分ほど購入した。なにせ30年間この日を待ち望んでいたし、恐らく今後『ナディア』で記念展をやることは恐らくないだろうから、ガッツリと買った。展覧会は盛況で他の来場者も10万〜20万単位でたくさんの記念グッズを買っていたように見受けられた。

30年近く前にナディア関連のグッズが欲しくて、京橋にあるアニメイトに場所が何処にあるのか緊張しながら電話までして訪れたが、もう放送から少し経っていたためかグッズは売っていなかった。代わりに1本4話収録で19,800円くらいする高いビデオテープは売っていたように記憶しているが、とうてい子供が手が出せる値段ではなかった。もしくは絵コンテ集だっただろうか。三宮のアニメイトに訪れる度にその高価なビデオソフトと絵コンテ集だけは棚に収まっていた。

2回目は、規模を縮小してのpetitで地元の神戸海洋博物館で開催。海が舞台のアニメと、海洋博物館という絶妙なマッチング。これは行かない手はない。それにこの機を逃せば、或いは永遠に、この絶妙な舞台で『ナディア』の世界観を味わえることもないだろう。

神戸海洋博物館で開催された『ふしぎの海のナディア展 petit』

海洋博物館は、世界の新旧の船の模型が飾ってあるだけでなく、コンテナ船のゲームや神戸の港の歴史などを知ることが出来る。日本は海に囲まれた海洋国家であるが、我々の日常生活に於いて海運物流による恩恵をどれほど受けているのか意識することは普段ほとんどない。海運の日常生活における重要性をパネルを通して視覚的に実感できる、非日常を味わえる施設でもある。

『ナディア展』に付け加えられたPetitの名称は、おそらくパソコン版のゲームの附録にあった、ひぐちきみこの漫画冊子の一場面『美少女仮面ポワトリン』のパロディシーンから発案されたものと思われる。記憶が正しければマリーがポ○トリンpetitに変身してジャン達を退治する話だ。

平日だったので来場者は2,3組くらいだった。親切な来場者の人にキャラクターがたくさん並んだパネルの前でスマホで写真を撮って貰ったりした。

1回目の時にはなかった、どうしても欲しかったナディアのアクリルスタンド2種類が入荷していたので当然買ったし、記念の複製原画も新しいのが出ていたので注文した。このときは7万円くらい散財した。数千円に留めておくつもりが、気つけば7万・・・。

そう日を開けずに3回目に行くことになったきっかけは、CDジャケットの裏に掲載されていたEDの続きを描いたパノラマイラストのキャンバスアートの在庫がないかX(旧Twitter)で検索したら、海洋博物館のあるメリケンパークで『みなとhanabi』が開催されるという情報が出てきたので、もう午後5時を過ぎていたが、突発で準備してメリケンパークまで足を運んだ。ナディア展を楽しみながら花火も楽しめるというまたとないイベントをどうしても逃したくなかった。

8月に毎年開催されていた『みなと神戸海上花火大会』がコロナ禍で中止になり3年、その代わりメリケンパークで10月の平日5日間に渡り15分間音楽に乗せて打ちあげられる小規模な花火大会と、側のライブステージでジャズのミニライブが開催されるイベントに生まれ変わった。規模は小さかったが15分でも充分楽しめたし、ジャズの生演奏が聴けるのも良かった。

何が良いと言って、混雑が酷くない。人は普段よりも遙かに多いのだが、行き帰り人でぎゅうぎゅうで身動きが取れないということがなかった。神戸大丸から南の国道までの歩道はやはり細いから混雑するのだが、そんなに酷くはない。メリケンパークの方も、この地で開催されるコスプレイベント『かみこす』と同等の混雑具合だった。

まず平日で分散され、5日間の日程で分散され、東西の帰り道で分散され、花火終了後のジャズライブで分散される。人が大勢集まりながらも混雑しない仕組みが上手く出来ている。

夏の蒸し蒸しした暑さに悩まされることもないし、場所取りで長時間待つ必要もない。快適な花火大会だった。昨今花火大会の有料化や地元住民との軋轢、混雑の問題や資金難などが取り沙汰される中で、1つの花火大会のあり方としてのモデルケースを示したのではないか。酷く混雑しないから地元民が気軽に行けるというのは、新しい花火大会の価値観の創出であるようにも思う。

一方でみなと神戸花火大会にあったフォトジェニックな花火は撮る機会が失われた。しかしながら実際にみなとHanabiに訪れて打ち上がる花火を観ると、なかなか良さげに撮れるのではないかとアイデアが浮かんだ。

今回の記事では、5日間各15分に分散縮小された神戸の『みなとHANABI』のメリケンパークの混雑具合と、人の少ない撮影スポット、三脚を使っているカメラマンの混み具合、良さげな構図について紹介していく。(全文:3,700字)

  • 格好の撮影スポット
  • この日の花火を撮るまでの行動と混雑具合
  • 撮影していたカメラマンの数
  • 構図
  • レンズ