みなとこうべ海上花火大会の各撮影スポット – 作例・レンズ・F値の比較【前編】

花火撮影に理想的なF値を撮影スポット毎に探す。

みなとこうべ海上花火大会、毎年夏に開催されていて30万人ほどの人出だそうだが、コロナ禍で2年間中止になった後、神戸ウォーターフロントの再開発で、30万人の来場者を受け入れられなくなったのが理由で、秋の10月中旬に5日間にわたり各10分間花火を打ちあげるという分散方式に変わった。

それに伴い、名称も「みなとHANABI-神戸を彩る5日間-」に変更された。

これで混雑がどの程度緩和されるのか皆目見当が付かないし、打ち上がる花火の種類も日によって異なるのか分からないが、花火を撮る者としては5日連続撮影スポットに早くから赴いてじっと長時間座って待っているのもなかなかの苦行である。一方で或る程度混雑は緩和されそうだから、それほど早く行かなくても空いているのではないか。いやしかし人気スポットは結構混みそうではある。

遠方から撮りに来る人も、5日連続で神戸に泊まるのはお金もかかるし、仕事の都合上難しいというのもあるだろうから、分散されることが予想される。夏休みの時期ではなく、加えて平日なので、一般の花火を観る人達もどれか1日に集中することなく、分散されるだろう。時間も午後6時半から10分間で神戸で働いている人達が仕事終わりにふらっと立ち寄って見るのに適している。そう考えるとなかなかのアイデアである。地元民なので5日連続で花火を撮りに行こうと思えば行けるし、交通費も生駒や滋賀など遠方へ一往復するのと同額程度に抑えられる。撮影スポットによっては歩いて帰れる。

しかし打ち上がる花火は最大3号玉だそうで、調べてみると小さい。随分規模が小さくなったと感じる。

今回の記事では、ここ10年間に4箇所の撮影スポットから撮影した「みなとこうべ海上花火大会」の花火写真を元に、適正露出が得られるF値と、最適な構図が得られるレンズの焦点距離を検証していきたい。また装いも新たに開催される「みなとHANABI-神戸を彩る5日間-」の花火の規模や映えそうな撮影場所についても調べていく。(全文:3,600字・掲載写真:49枚)

  • 「みなとHANABI-神戸を彩る5日間-」の花火の規模
  • 良さげな撮影スポット
  • 布引ハーブ園から撮影した花火 ver.2013
  • 布引ハーブ園から撮影した花火 ver.2015 昨年との違い
  • 布引ハーブ園から撮影した花火 ver.2016 改善点