先日おそ松さん合わせを撮っていて、今夕方だけど、イラスト再現の為に夜みたいに撮りたいと思い立ち、カメラを設定してみた。
ふと疑問に思って、ストロボ(スピードライト)を使う際のカメラの設定が写真にどのような明るさの影響を与えるのかを、おさらいしてみた。
※ちなみにストロボはアメリカの会社に商標登録されており、他社が製品名として使えなかったので、ニコンがスピードライトという名称を発明した。
絞り値は作品作りの決定的要素なので、ここでは省いて、シャッタースピードとISO感度の関係で見ていく。
ストロボ使用時にシャッタースピードを変えた場合の写真の違い
シャッタースピード1/250秒で撮った写真。
続いては、シャッタースピード1/60秒で撮った写真。
違いが分かるだろうか。シャッタースピードを遅くすると、空が明るくなる。しかしストロボ光を当てている被写体自体は明るくならない。シャッタースピードの増減では、背景の明るさは変わっても、ストロボが当たっている被写体の明るさが変わることはない。
ストロボ使用時にISO感度を変えた場合の写真の違い
次にISO感度の設定を変えてみた写真。
こちらはISO感度200。背景は暗い夜の雰囲気に撮れているが、被写体を照らしているストロボ光が若干弱い。
こちらはISO感度640。背景も被写体も明るくなった。
ストロボ使用時に被写体の明るさを変えるのは、ストロボの光量とISO感度
ストロボを使って撮るとき、シャッタースピードを変えると背景の明るさが変わるが、被写体の明るさは変わらない。ストロボなしで撮る場合と比べて、被写体の明るさの変化の点で異なる。
同じくストロボを使って撮った場合、ISO感度を変えると、ストロボで照らした被写体と背景の両方、つまり写真全体の明るさが変わる。この点はストロボなしで撮る場合と同じだ。
後はストロボの光量を調整することでも、被写体の明るさを変えることが出来るが、上の写真はすべて1/2の明るさで撮っている。それでもまだ明るさが足りないので、DPPで明るさを補正している。明るい内に夜のように撮る設定だと、クリップオンストロボでは光量が足りない。
余り難しく考えず、料理の匙加減のような感覚でストロボを使うと良い。そのためにはカメラもストロボの設定もマニュアルにする必要がある。マニュアル撮影は難しいという誤謬や偏見を捨てて、是非一度挑戦してみよう。半日マニュアルモードで撮れば、頭の方が自然と慣れていく。