ストロボを使って床に長い影をつける方法

70mm | F10 | 1/200s |  ISO1000
70mm | F10 | 1/200s | ISO1000

集合写真を撮っている最中に、後ろからストロボを光らせて、床に長い影を作って欲しいと言われた。最初要望を受けた時にどういう絵なのかよく分からなかったので、写真を見せて貰って、あぁそういうことかと冒頭に述べたように合点がいき、ストロボを床に置いて撮ってみた。

これが意外と難しく、見せて貰った写真のようにクッキリと黒い影が出ない。撮影スタジオが異なるので床の明るさのせいかもしれない。この日のスタジオの床は明るい灰色だった。

初めはストロボ2灯をレイヤーの後ろの床に置いて撮っていたのだが、影も交差するから,1灯だけにして撮影していった。しかし床が明るくなるためどうしても影が黒く濃くならない。ストロボの光量を調整して顔を明るく撮ろうとすれば、床の影が薄くなる。床の影を濃く写そうと思えば、顔が暗くなるのループに陥った。

ちなみに次の写真は正面からストロボを当てなかった場合になる。

正面からストロボを当てなければ、簡単に長い影が出来る。
正面からストロボを当てなければ、簡単に長い影が出来る。

床に置いていたストロボの角度を上ではなく下に向けて撮ることにした。それで多少は影が強く出るようになった感じがする。

背後からのストロボを1灯にすることで、交差しない影が長く伸びた。
背後からのストロボを1灯にすることで、交差しない影が長く伸びた。

後ろからのストロボだけだとオーソドックスなので、列の両端から横に向けてストロボを光らせてみた。少し違った印象の写真が撮れたのではないだろうか。