順光と逆光、どちらが良いか。ポートレートを撮る時などは、基本逆光で撮った方が女性を綺麗に撮れる。順光は色々と考えなければならないから難しい。順光で撮るという事は、女性の顔を硬いイメージで撮るという事だから、そこに何らかの言語化されない哲学や物語がなければならない。ないよりはあった方が良い。そしてそのような無意識の物語を頭の中で奏でることにより写真を撮ることが楽しくなる。そこには人生の一部分がある。
赤被りの対処法
右側から夕陽の日差しが強かったので、左を向いて顔はこちらに向けて貰った。顔の明るさはカメラの設定でなんとかなるが、問題は赤い橋による顔への赤被りだった。そこでストロボを光らせて対処する。赤被りがほぼ緩和される。
しかしストロボを使って撮ると味気なさが出るのもまた事実。一応小型のディヒューザーをストロボに填めて撮影もしてみたが、距離やモデルの顔の角度によっては味気なさが出る場合がある。
順光撮影
右を向くと夕陽が顔に当たり順光になる。橋の欄干が良い感じでモデルに影を落としてくれる。しかし夕暮れ時の順光も結構日差しが強く、カメラの設定を暗くしないと顔が白飛びしてしまうほどだった。しかしこのような撮り方もあることを自然は教えてくれる。
逆光撮影
夕陽を背にして逆光で撮ることにした。たぶんレフ板を当てていなかったはずだが、カメラの設定を明るくすると、明るい綺麗な肌に撮れる。背景は白飛ぶ箇所もあるが、むしろそれがモデルを神々しく見せてくれる。
モデルさんの好みは?
逆光、順光と色々と撮ってみてモデルさんに見せてみると、やはり逆光で撮った写真を気に入ってくれた。とても強く推していた。やはり順光よりも逆光だろうか。ゴーストが出ているのもお気に入りだそう。ゴーストは写真の長所にも短所にも成る。
時間帯は一月下旬夕暮れ時の午後5時前。西の空には夕陽が地平線に沈もうとしていた。雲が出ていたので恐らくあと10分ほどしたら夕陽は見えなくなるだろう。
昼には山の手辺りをぶらぶらしていたが、意外と1日は早く終わる。公園の方で夕陽を逆光にしてじっくり撮るはずがそれほど多くは撮れなかった。しかしこの日はとても楽しいロケ撮影だった。