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PLフィルターを使って紅葉をより鮮やかに撮る! – 順光撮影時の白飛びを抑える方法

PLフィルターをレンズに装着して、紅葉を寄り赤く撮る。
PLフィルターをレンズに装着して、紅葉を寄り赤く撮る。

キヤノンイメージゲートウェイからメールが来たので目を通してみると、紅葉をより赤く撮る方法は?というハウツー記事更新の告知だった。気になったので早速リンクをクリックした。どう赤く撮るのか。何かのフィルターを使うのかピクチャースタイルを細かく設定するのかといろいろ想像していたら、答えはCanonピクチャースタイルの『紅葉』をキヤノンのサイトからダウンロードして使うという方法だった。サイトで確認してみたけれど、いろんなピクチャースタイルが用意されてあって素敵やん?

キヤノンのピクチャースタイルはカメラにデフォルトで備わっているものの他にも、キヤノンのサイトからダウンロードしてキヤノン純正のRAW現像ソフト「デジタルフォロプロフェッショナル」やカメラ本体に登録して使用できるものもある。ピクチャースタイルは自作も出来るが、デジタル色に関して専門的な知識がないと巧く調整するのが難しそうなアプリなので、やはり公式が設定してくれたピクチャースタイルを使うのが無難で手っ取り早い。

他にもPLフィルターを使うと良いと書いてあった。PLフィルターと言えば青空をより青く撮るために使うフィルターだ。水面の反射を防ぐ事も出来るとあったが、紅葉をより赤く撮るのにも使うことが出来たとは。順光で撮った時の紅葉の反射を抑えるから赤く写るという事で、逆光だと効果がないという。

PLフィルターの装着あるなしで撮り比べてみた。カメラの設定は同じ。PLフィルターをつけると写真が暗くなるから、つけていない方の写真の明るさをCanon DPPで-0.5暗くして、二枚が同じ程度の明るさになるよう調整した。

55mm | F2.8 | 1/200s | ISO100 | PL filter
55mm | F2.8 | 1/200s | ISO100 | PL filter
55mm | F2.8 | 1/200s | ISO100 | DPP lightness -0.5
55mm | F2.8 | 1/200s | ISO100 | DPP lightness -0.5

PLフィルターをつけて撮った写真の方が、やや赤みが強い。PLフィルター無しでは白飛びしている紅葉が、PLフィルターありでは白飛びが抑えられてきちんと描写されている。また緑がより濃い色で写っている。

次の二枚の作例は、現場のカメラの設定で大体同じ程度の明るさになるようにした。PLフィルターを装着している方の写真のシャッタースピードは1/160秒で、装着していない方の写真のシャッタースピードは1/640秒。3段ほど明るさが異なる。PLフィルターありの写真が若干明るかったので、DPPで明るさを-0.17調整した。

55mm | F4 | 1/160s | ISO100 | PL filter | DPP lightness -0.17
55mm | F4 | 1/160s | ISO100 | PL filter | DPP lightness -0.17
55mm | F4 | 1/640s | ISO100
55mm | F4 | 1/640s | ISO100

PLフィルターがきつい太陽の光を浴びた紅葉の白飛びを抑え、紅葉を寄り印象深く写してくれているのが分かる。紅葉の赤みの差異については中央では分かりづらいが、左端の紅葉の色には差が出ているように見受けられる。また緑の草は先ほどと同じように鮮やかになっている。

次の写真は余り違いが感じられなかった。明るさが同じになるようどれくらい調整しようか迷ったが、路の明るさと同じになるようにしてみた。人が写っているので路の部分はトリミングしている。

24mm | F11 | 1/100s | ISO100 | PL filter
24mm | F11 | 1/100s | ISO100 | PL filter
24mm | F11 | 1/100s | ISO100 | DPP lightness -1.33
24mm | F11 | 1/100s | ISO100 | DPP lightness -1.33

上の二枚の写真を撮っていたときの実感としては、PLフィルターをつけると暗くなる為に紅葉が赤くなるように見えるが、実際にPLフィルターをつけていない写真を、つけている写真と同じ程度で暗くしてみると、赤みという点では余り変わらないように見える。ということだった。彩度を+2上げると、赤くなるじゃん、PLフィルターいらないじゃん、的な。

地図で見ると真北に向かって撮っているので一応順光であるはずだが、使い方が間違っていたのだろうか。

写真の上の方の空が青い。PLフィルターは回すことで青さを調整できるが、実際ファインダーを覗いている時は、やや緑がかった色になることでPLフィルターの効果が強くなる箇所に回しているのだなと気づく。上の写真は青空にムラが出来てしまった。

明るさをPLフィルターなし撮影時に合わせて、PLフィルターありの明るさを+1.33上げて比較してみた。

PLフィルターあり。
PLフィルターあり。
PLフィルターなし。
PLフィルターなし。

やはり違いが分かりにくい。元データの紅葉が白飛びしていないから余り違いが現れず効果が実感しづらいのかも知れない。しかしきっとどこかで効果的な使い方が出来るシーンがあるはずだ。

順光撮影時の反射を抑えることで、彩りを豊かにするPLフィルター。風景写真でシチュエーションによって最良の組み合わせになるよう、このアイテムを使い倒していきたい。