東寺の紅葉ライトアップ撮影に持っていきたいレンズ

11mのレンズを使うとここまで撮れる!
11mのレンズを使うとここまで撮れる!

東寺を訪れるのは4回目。一番初めはおそらく最初で最後の世界遺産東寺でのコスプレイベント、後の2回は桜を愛でに来た。

この日は夜の紅葉ライトアップ。拝観料は1000円とややお高めだが紅葉は綺麗だった。嵐山方面を巡ってから1日の最後に訪れたので体はやや草臥れている。その最後の撮影に三脚を用いなければならないのは気鬱ではあるが、牛鍋膳を食べたので体力は幾分かは回復している。ビールも飲んだし、目の前にある紅葉の景色は最高に綺麗だ。

撮影はCanon EF11-24mm F4 L USM1本カメラにつけたままでで敢行した。 三脚を使わなければならないならレンズ交換は面倒だ、という理由もあるが、広角でも歪みが少ないので、わざわざ付け替える必要もないかなと思った。やはりこれだけ広大な紅葉のライトアップは広々と撮りたい。ということで広範囲が写る超広角ズームレンズ1本で撮影した。

しかし11mmという超広角は実際の風景写真の撮影に実用的だろうか。撮影データを振り返りながら検証していきたい。

金堂と紅葉のリフレクション

11mm | F11 | 15s | ISO100
11mm | F11 | 15s | ISO100

撮影スポットの一つ。金堂を中央に据えた池のリフレクション写真。パノラマに広がる紅葉の景色が良い。問題は上から伸びている枯れ葉と枝が刺々しい点だろうか。ワッサーと生えている。春にはこれらの枝に桜の花が咲き乱れていた記憶がある。Photoshopで消してしまえば綺麗な夜空がお目見えするが、それだと嘘になる。しかし写真そのものが作り物の嘘のようなものだし、それを撮って加工している人間という生き物そのものが虚栄で塗り固められた存在だから、Photoshopのスタンプツールで消して嘘の風景を作っても差し支えないのではないだろうか。そもそも記録を主目的とした写真ではないのだし、昔の絵画にしても画家の意図したものを理想的に仕上げるための嘘だらけの代物だ。後続芸術の写真が絵画の技法のお相伴に与っても差し障りはないだろう。

いっそのこと上と下をトリミングして超パノラマ風の写真に仕上げてしまうのも良いかも知れない。

3分割構図で横長にトリミングした。
3分割構図で横長にトリミングした。

同じ場所の少し右寄りから焦点距離18mmの写真。これくらいなら写真に空白地帯もなく収まりが良い。紅葉から顔を覗かせる中央の金堂もその両脇を添える紅葉も先ほどよりインパクトが強くなった。しかし横の緑の葉が写り込むのが気になる。撮影場所を左端に変えるべきだったか。

焦点距離18mm。
焦点距離18mm。

焦点距離24mm。同じレンズの同じ焦点距離で神戸三宮の歩道橋から国道2号線を撮影したときに両脇のビルに全く歪みがなくて驚いたが、今回も両脇の紅葉の描写に歪みがほとんど見られず全体が真っ直ぐに撮れている。何というレンズだ。

焦点距離24mm。広角特有の歪みが感じられない真っ直ぐな描写。
焦点距離24mm。広角特有の歪みが感じられない真っ直ぐな描写。

右端に緑の葉が写っているのが気になる。やはりこの場所では冒頭のように左端で撮るのが余計な緑が写らず紅葉がすべて入るので良いみたいだ。データを漁ってみるとその箇所で焦点距離を長くして撮っていたので、暇があれば写真を上げたい。

五重塔と紅葉

別の撮影スポット。11mmで撮影。これだけ広くても紅葉が余すところなく写るところなどは、やはり東寺の紅葉が壮大だからだろう。

11mm | F11 | 10s | ISO100
11mm | F11 | 10s | ISO100

同じ場所で19mmで撮影するとダイナミックになった。

焦点距離19mmで撮影。
焦点距離19mmで撮影。

ポスターと同じ五重塔と池のリフレクションの撮影スポット

横構図で撮ってみた。焦点距離11mm。ちょっと周辺の歪みが気になるし、ベストな撮影スポットでなかったのだろうか、リフレクションしている五重塔が歪んでいる。歪み是正アプリでなんとかなるかもしれない。

11mm | F11 | 8s | ISO100
11mm | F11 | 8s | ISO100

トリミングして余計な物を取り除いたら見栄えが良くなるかも知れないと思いやってみた。

やや横長に、16:9を意識してトリミング。
やや横長に、16:9を意識してトリミング。

そもそも東寺の今年のポスターってどんなんだっけ、右下の緑のもこもこしてたのも写ってたっけ。記事を書きながら検索してみると末広がりな形で紅葉が池にリフレクションしている。場所ちょっと間違えたか知らん。紅葉あるところの枝枯れてるし。

縦構図で撮ってみた。カメラを三脚上で縦にすると写真がブレやすいから余り好まないのだが、ジッツォの自由雲台だと縦でもブレない。重心偏ってるはずなのに不思議。縦構図にすることで両サイドの余計な枯れ枝を切り取ることが出来た。

24mm | F11 | 8s | ISO100
24mm | F11 | 8s | ISO100

焦点距離24mmでこのレンズの歪みにくい特性に賭けた。Canon EF24−70mm F4L USMのズームレンズに付け替えればもっと良い写真が撮れるかも知れないが、何か面倒くささが邪魔をする。

紅葉から国宝五重塔がこんにちは

五重塔へと続く西側の路の途上で撮影。11mmでも余すところなく紅葉が入る。

11mm | F11 | 4s | ISO100
11mm | F11 | 4s | ISO100
余計な下部分をトリミングして横長に。
余計な下部分をトリミングして横長に。

少し場所を変えて17mmで撮影。紅葉が大きく入る。

紅葉の赤みがやや足りない?彩度MAXに上げちゃう?
紅葉の赤みがやや足りない?彩度MAXに上げちゃう?

東寺に持っていくと良い写真が撮れるレンズ

これらの撮影結果から導き出される結論としては、11mmから35mmまでの焦点距離をカバーしたレンズを持っていくといい絵が撮れる。キヤノン製レンズの候補としてはCanon EF11-24mm F4L USM、Canon EF16-35mm F2.8L Ⅲ USM、Canon EF24-70mm F4L IS USMの3本、もしくはこれらと焦点距離が同じレンズ。APS-C機を使用している場合は、今上げた焦点距離を1.5(キヤノン機の場合は1.6)で割ると、APS-C機で撮る場合の最適な焦点距離が出てくるので、そのレンズを選ぶと良い。

三脚が使えるなら開放F値が大きめのレンズでも何ら問題ない。どうせF9からF11まで絞って撮るからだ。ただし清水寺や永観堂などは三脚禁止なので手持ち撮影となる。もし京都に赴いた際にこれらの寺院のライトアップも撮る予定なら、開放F値の小さい明るいレンズがある方が良い。