yuji_etoile
阪神電車の土日休日回数券が残っていたので、どこかに遊びに行かないと勿体ないという事で、大阪の方に出ることにした。他にも３回ほど余っている１４０円区画の回数券があり、改札で払い戻しをしようとしたら手数料に２００円ほど取られるので実質マイナスになり払戻金額が算出できないと言われた。そういえば７回分の土日休日回数券を買ったら２回分は実質無料というシステムだから、払い戻せばー６０円となる。
このようにして神戸・大阪に撮影や映画に赴く際には平日と休日の回数券を買って少しでも交通費を浮かせようと努力するのだが、その努力も撮影予定が上手い具合に入らないと水泡に帰すどころか余計お金を使ってしまうという結果に陥る。そのような損失も他の回数券を使い切ることで埋め合わせれば幾分かは慰められるので、重い腰を上げて大阪に出向こうという事になった。
場所は大阪府咲洲府庁のさきしまコスモタワー展望台。旧WTCと言い換えれば関西のコスプレイヤーやカメラマンには分かりやすいだろう。かつては土日のコスプレ撮影で旧WTCや大阪市営地下鉄（現：大阪メトロ）ニュートラル線を挟んで隣接しているATCに通うことが多かったが、最近はすっかり足が遠のいてしまった。ATCはその昔、テニプリ人気が絶頂の頃には１０００人のコスプレイヤーで溢れかえっていたと言われているが、最後に訪れた時は本当にレイヤーの数が少なかった。他の魅惑的で多彩なコスプレイベントやコスプレスタジオが林立してそちらの方に客が流れていっただけでなく、かつての殺風景ではあるが洒落た広場には派手派手しいペイントアートが施され、子供用のヴィヴィッドでカラフルな遊具も設置され、コスプレイヤーにとっては最適な撮影場所とはいえなくなってきたのも原因かも知れない。或いはコスプレという趣味が、いにしえの着て交流を楽しむというタイプからガッツリ本格的な写真を撮影するという方向に流れていったのも大きな要因だろう。ATCは先も述べたように本格的なコスプレ写真を撮るには、既に有名になり過ぎていて、余計な工作物なども出来てきて合わなくなったのかも知れない。しかし最近ではアコスタのように、撮影よりもコスプレして交流を楽しむ事に比重を置いた街中イベントが人で溢れかえっていたりもするので、揺り戻しが来ている傾向にあることも付け加えておきたい。街中のコスプレイベントの盛況ぶりは元々そのような交流をメインとしたコスプレイベントの潜在需要を巧く掘り起こしたとも言えるだろう。
さて本題に移る。さきしまコスモタワー展望台は入場料800円（2019年11月現在）。受付場所はATCの連絡通路から入った場合は一階の右手奥になる。領収書を見ると5％キャッシュバックされていた。来年2020年6月まで消費税還元政策でキャッシュレス決済は5％還元されていて、咲洲庁舎展望台もキャッシュレス対象店舗に入っているという事だ。
他の観光客はいなかった。一応休日である。慇懃な若い男性スタッフにエレベーターまで促されて一気に52階まで上がる。
52階から上はエスカレーターを何度か乗り継ぐ。展望台へと向かう最後のエスカレーターは全長42mを誇る長さで、早速写真を撮ったが、人がいると盗撮になるので、人がいなくなるのを待って撮影。休日なのに一組しかいないのは、まだ夕方だからだろう。
展望台に降り立つと大阪市街が一望に見渡せる。更には大阪湾を挟んで尼崎、西宮、宝塚、伊丹、芦屋、神戸、明石海峡大橋、淡路島、広い大阪湾を挟んで関西国際空港も一望できる。
コスモタワー展望台は四方を見渡せるようになっている。中央は飲食店でパスタやたこ焼きなどのメニューがあった。一段高い場所にある吹き抜けの飲食店を背にして、各方面には椅子が設けられている。
また大阪湾と明石海峡大橋が見渡せる西側には、窓ガラスの前に一段低くなったペアシートが１区画に２席ずつ壁に囲まれて設置されており、恋人同士が人目を気にせずに夜景を楽しむことが出来る工夫が施されている。人が余りいなかったので空いていたが、そこで写真を撮っている組もいた。
今回のプレミアム会員向け記事では、さきしまコスモタワー展望台で撮影する際にお薦めのレンズと、各焦点距離の作例、写り込みを防止する方法などを掲載している。（全文：10,100字）
- 夜景を撮るのに最適な日時
- 三脚撮影の注意点
- ブレを防止するための場所
- 写り込みを防ぐ7つの方法
- 各方面に見える夜景
- コスモタワー展望台で夜景を撮るのに最適の場所
- 夜の展望台の混雑具合
- なにわ淀川花火大会を撮るときの構図案
- コスモタワーで夜景を撮る際のお薦めのレンズ
