Canon EF135mm F2L USM 購入の動機

Canon EF135mm F2L USM

風景写真を撮っているとどうしても欲しいレンズが出てきた。単焦点レンズCanon EF135mm F2L USMだ。

なぜ135mmなのか。それも発売から20年以上も経っている古参のレンズだ。

正直今の時期にレンズを買うのはあまり得策ではないと感じていた。キヤノンが遂にミラーレス一眼で本腰を上げて、EOS Rシステムを構築、RFいう新しいマウント規格を登場させた。

ここ最近は一眼レフよりもミラーレス一眼の優位性が各所より唱えられており、あと4,5年もしたらカメラ市場から一眼レフはなくなり完全にミラーレスになるのではないかという勢いだ。RFマウントは大口径に且つフランジバックを短くした事で今までに無かったレンズを開発できるという。その魁が通しF2の標準ズームレンズだろうか。それにしても値段が高い。

将来的なことを考えればいずれEOS Rシステムに切り替えていくことになる。ということはEFマウントのレンズにこれ以上お金を注ぎ込むことは将来的に無駄な買い物になりはしないだろうか。

しかしキヤノンからはマウントアダプタが販売されているし、今まで購入したEFレンズもRFマウントに装着させて使うことが出来る。それほど悲観的になる必要もないだろうと思う一方で、どうせ買うならこれから意欲的に開発・発売される高性能なRFレンズを使いたいという思いもある。

そんな中でCanon 5DsRとEFレンズ、Otusレンズ群をひっさげて時間と機会を見つければ風景写真を撮りに行っているのだが、遠くから撮るときにどうも今のレンズ群では不都合が生じる事がしばしばある。

山の上から花火を撮るとき、展望台から夜景を撮るとき、200mmの望遠レンズを使用しているが、どうも近すぎる、夜景が入りきらない、と感じることがしばしばある。かといって85mmに付け替えると、今度は肝心の被写体が小さすぎたり、写り込みすぎたりする。

また最近野外で望遠レンズでコスプレ撮影していて感じるのは、200mmだと手ブレすることがしばしばあるという点だ。しっかりと構えて十分なシャッタースピードに設定していれば手ブレも防げるのだが、人間は完璧には出来ていない、気が緩むこともあれば、油断してしまうときもある。また野外でストロボを使った撮影の場合には、シャッタースピードの上限がCanon 1DXの場合は1/250秒となる。ハイスピードシンクロにしてこれ以上シャッタースピードを速く設定するとストロボ光が極端に弱まるからあまりやりたくない。しかし200mmの望遠レンズを使ってそのシャッタースピードでは手ブレしてしまう恐れが出てくる。

何とか十中八九は手ブレせずに撮れるのだが、残りの二や一がベストショットという事だって充分にあり得る。それを考えると百発百中とは行かなくても98%は手ブレしていない写真を撮りたい。

画角と手ブレ、この2つの悩みを解消するレンズとして単焦点レンズCanon EF135mm F2L USMが候補として上がった。

135mmなら200mmと85mmの間くらいで、ちょうど画角的に良いのではないか。また焦点距離135mmなら、手ブレしないセオリーのシャッタースピード1/焦点距離×2(秒)を鑑みればシャッタースピード1/250秒でも手ブレする確率を減らせるのではないか。

先日公開した有料会員向けの記事でそれらの点を解説して、ひょっとしたら135mmのレンズを買うかも知れないと示唆したが、2日後にまさか実際に買うとは買った本人も思いも寄らなかった。元々10万円の椅子を買おうかどうしようかで悩んでいたのだが、そこでふと135mmの単焦点レンズのことを思い出し、ちょうどYahoo!ショッピング系列のPayPayモールで最大20%還元キャンペーンというのをやっていたので、検索してみたらヤマダ電機PayPayモール店でCanon EF135mm F2L USMが引っかかった。

仕事(椅子)を取るか、表現(レンズ)を取るかで、表現を取った形だ。

次のページではPayPay100億円上げちゃうキャンペーンでレンズをお得に購入した体験記や、複雑で少しシステムが分かりづらいPayPayの詳しい支払い方法などについて記していきたい。