スナイパーのキャラクターを撮る時の方法論と、映画風字幕加工の方法

映画風字幕のついたコスプレ写真に挑戦!
映画風字幕のついたコスプレ写真に挑戦!

この日は名村造船跡地での撮影。11時半から撮影を始めて、終了したのは17時半過ぎだった。仕事にしても趣味にしても、集中力が持続するのは大体1日に4時間くらいで、たまたま見かけた自己啓発本の宣伝記事でもやはり1日4時間が限界というようなことが書かれていた。

4時間を過ぎると、どれだけ休憩を取っても気持ちがダレてくるもので、夕陽が西の空に傾き始めた頃になると逆光で綺麗に撮れる時間帯でもあり、労せずとも素晴らしい写真が撮れるのだが、やはり体力の方が限界に近い。

銃を構えているスナイパーを階段で撮る事になった。スナイパーのキャラは撮ったことがないからどのように切り取れば良いのか分からない。しかしスナイパーが主演の映画はこれまでにもテレビで観てきていたはずだ。例えばフランスのド・ゴール大統領暗殺計画を描いた傑作『ジャッカルの日』。しかしいかんせん観たのが20年くらい前だし、その頃は写真もやっていなくて、スナイパーをどのように撮ればカッコ良く撮れるかなんて事は考えずに観ていたので、構図など覚えているはずもない。そこで頭を振り絞ることになったのだが、4時間を過ぎると疲労からか、なかなかエンジンがかからない。

まずはその場にいた階段の下から煽りで撮ってみることにする。それだと飽き足らないので、今度はもう少し階段を上ってコスプレイヤーとほぼ同じ高さで撮ってみる。絞りはどちらもF4。開放F1.4の単焦点レンズを使っていながら、結構絞っている。しかし背景はそこそこ暈けているし、ちょうど良い案配か。

思い切り暈かしてみようという事で、F1.8まで絞りを開けて撮影。スナイパーと言えば緊張感である。暈かして撮ることで、緊迫した空気の流れのようなものを出すことが出来る。

model:P
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そして遂に銃を構えた写真。映画の中のスナイパーは標的だけではなく、観客・視聴者であるこちらを狙ってもいるわけだ。スクリーンと観客、双方の間で漲る緊張感。ならばこちらからの視線がなるべくスナイパーに集中するような写真を撮った方が良い。ということでF2.2で被写体の顔以外は思い切り暈かした写真を撮った方がサマになる。つまり構えている銃身が暈けてしまうことを是としたF値の設定だ。顔だけにピントが合い他が暈けることで、こちらからの視線誘導だけでなく、スナイパーの集中力も表現することが出来る。一方で暈かしすぎると銃の形状が分かりづらいのではないかとの懸念からF2.2まで絞った。レンズの焦点距離は55mm。

更には色温度を上げて夕暮れ風を演出してみた。撮影の時間帯は午後4時過ぎで、西の空に陽は傾いていたが、辺りはオレンジ色には染まっていない。ホワイトバランスを色温度「K」に変えて9600Kに設定した。すると淡いオレンジ色になった。この色合いはレイヤーさんもお気に入りのご様子。

次に被写体に思い切り寄って撮影してみた。本日10月22日は伝説的なフォトジャーナリストのロバート・キャパが生まれた日でもある。そのキャパが言ったとされる言葉にこんなものがある。

If your pictures aren’t good enough, you aren’t close enough.

撮影した日はキャパのこの名言を知っていたわけではないが、なんだか引きで撮っているとちょっと空間が空くので、モデルに思い切り寄り、クローズアップして撮ってみた。

上から寄りで撮影。
上から寄りで撮影。

しかしここまで解説していてこんなことを言うのも何だけれど、撮った本人には写真の善し悪しは分かりづらい。たくさん撮っているせいで、このように撮るのが当たり前のことになってしまっているからだ。構図は甘くないか、本当にこれでいいのか、いろいろな懸念が頭の中を飛び交う。そこで被写体であるコスプレイヤーさん自身がどう感じたかが重要になってくる。写真の感想は撮影者にとって写真の善し悪しを再確認する上でも重要である。

写真とは全く関係のない話になるが、good enoughのフレーズで真っ先に思いついたのは、スティーブン・スビルバーグ制作総指揮、リチャード・ドナー監督の映画『グーニーズ』(1985)の主題歌にもなったシンディ・ローパーのThe Goonies R good enoughという曲。本人が歌手として映画に出演しているだけでなく、コナミのファミコンソフトでもインストゥルメンタルの8Bit ver.でこの曲が流れる。

写真を映画みたいな質感に加工する方法!

実際Twitterの方に上げられた3枚のうちの一枚は映画風に加工されていた。筆者自身も最近自分が撮影したコスプレ写真の上下に黒帯を足して16:9のパノラマ風にして映画の字幕を付け足して遊んだりしていたのだが、ちょうど良いので、掲載された写真を援用して映画風に加工させて頂くことにする。

映画風の字幕をつけて、画質もスクリーンやテレビ画面の質感が出るように加工した。
映画風の字幕をつけて、画質もスクリーンやテレビ画面の質感が出るように加工した。

写真を映画の字幕風にするテクニックについては、有料記事で紹介予定なので、記事が完成したらこのページにリンクして追記する予定です。ご興味ある方はご購入頂ければ嬉しいです。ブログ執筆の燃料と励みになります。

さてさて、疲れていると言いながらも、そのあと1時間ほどガッツリと撮影した。かなり凝った構図の写真が多い。4時間以上はダレると言いながら、我ながら頭と体が働いているじゃないか。