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コスプレ再現写真を撮る!

綿密に練られたポージング。model:P & yashiro
綿密に練られたポージング。model:P & yashiro

コスプレ写真というのは、いかにキャラクターに似せるか、いかにキャラクターとコスプレした自分自身を同一化させるかが楽しみ方の1つでもあるので、イラストと同じ構図で撮って欲しいと頼まれることが度々ある。

今回はやはり作品に対する想いが強いコスプレイヤーさん達ばかりでこだわりも強く、再現したいイラストを表示させたスマホと睨めっこしながら、もっとこういう感じ、もっと寄せてと、細かく指示していた。

どれくらいこだわっていたかというと、僕が反対側の風景にマニュアルフォーカスレンズを向けてトルクを回しながらピントをじっくりと合わせて撮る余裕があるくらいにこだわっていらしゃった。僕自身もこの日は撮影の隙を見つけては、遠くの風景を撮っていたのだが、なぜそんなに熱心だったかといえば、最近ハマったPS4のゲーム『ニーアオートマタ』の世界に出てくるのとソックリな工場の建物がそこにあったからだ。ああまるで瓜二つではないか。名村造船跡地には何度もコスプレ撮影で訪れたことがあるし、遠くに見える工場群の建物だって何度も目にしていたはずなのに、不思議なことにこれまでレンズを向けたことがなかった。興味あることが増えれば撮りたい被写体も増える。

ニーアオートマタの世界がそこにはありました。
ニーアオートマタの世界がそこにはありました。

そしてこちらもイラストと瓜二つの写真。ようやくポーズが定まったとのことで、満を持して撮影。Canon EF24-70mm F4 IS USMを使ったが、なるべく70mmのテレ端側に寄るように撮影した。恐らく望遠気味に撮った方が真っ直ぐダイナミックに写るのではないかと思ったからだ。当然被写体とは距離を取ることになるが、ズームリングを動かさなかったというわけではなく、広めに撮りたいと思った時は、焦点距離50mmといった辺りで撮影していた。

F値はF7.1。解像感たっぷり。F11まで上げても良かったが、余り解像感を出し過ぎると肌がカリカリになるので、F7.1辺りが落としどころだろうかというのと、クリップオンストロボの光量がいっぱいいっぱいだったので、これ以上絞りたくなかったというのもある。

ではISO感度はどうかというとISO200。1DXなのでもうちょっと上げても良かったが、まぁ写真の美しさを追求するなら、低ISO感度であるに越したことはない。ISO感度を上げればノイズ処理の副産物として肌がツルッとなる効果はあるにはあるが。

中望遠で撮ると、顔以外の部分がやや暈けるという事になる。焦点距離50mmで撮影していれば暈けは緩和されただろうか。50mmと70mmに描写の違いがあるかどうか判断が難しいところではある。しかし50mmでアップで撮ろうと思えば被写体に近づくことにもなるので、結局同じ構図で撮ることを仮定した場合、70mmで離れて撮った時と同じボケ具合になるのではないか。現場で暈けの計算をするのは現実的ではない。全身をクッキリと写したいなら、絞りをF11まで絞るという選択になるのだろうが、コスプレイヤーさん達もそこまで気にはしていないかもしれない。