神々しい逆光

自然光のみで神々しく撮るには?
自然光のみで神々しく撮るには?

コスプレイベントが度々開催されている名村造船跡地の4階の入り口ドア。ここは日が暮れてくると夕日が差し込む。そこを狙ってカメラマンがモデルを日だまりに立たせたり座らせたりする姿を見ていて、きっと逆光で綺麗に撮れるだろうなと、今回は同じ場所にて2度目の挑戦。

前回撮った時は別のコスプレイヤーさんでニーアオートマタの2Bだったが、こちらはイメージと少し違うということで写真はツイートに上げられなかった。

今回はFGOのマシュ・キリエライトなのでイメージに合うのではないかと踏んだ。この直前にアビゲイルのコスをしていた別のレイヤーさんに同じ場所に立ってもらったのだが、まだ日が高かったのと、太陽が雲に隠れたりしたので上手く撮れなかった。日が最も短い冬至から三ヶ月ほど経った3月で、日も長くなってきたので、なかなか太陽が沈まずドア枠からその姿を垣間見ることが出来ない。

撮影も終盤という頃合いに今一度挑戦。撮影日時は3月24日16時32分。やはりドア枠から太陽は見えなかったが、光は充分に射し込んでいる。

model:Kirisaki
model:Kirisaki

カメラの設定はF1.4、シャッタースピード1/200秒、ISO感度400。使用レンズはOtus1.4/85で焦点距離85mm。

背景に余裕を持たせた全身、フレームいっぱいの全身、ニーアップ。それらを垂直、斜め構図と色々試して撮った。ニーアップが寄りぎみの写真でモデルがクローズアップされて魅力が溢れ出るのだが、床の溢れる光を切ってしまうので、やはり全身が良い。足下の光も神々しい。

RAW現像の段階で、ガンマ調整の左の軸を-0.22にして少しだけ明るさを持ち上げた。

これくらいの大きさだと肌レタッチをしてもさほど変わらない。実際にやってみたがほとんど違いが分からないほどだった。

後はPhotoshopで頭の上の非常口のマークを消した。

構図的には頭から爪先までフレーム内にギリギリ収まるようにして、長身でスレンダーなプロポーションを強調させた。ストロボは使わず自然光と環境光のみの撮影だが、古い蛍光灯にしては不思議と肌の色が綺麗に出ている。恐らく窓から差し込んだ太陽光の方が影響が強いためではないだろうか。