超広角ズームレンズは人物撮影には不向きだが、巧く使えばダイナミックな写真が撮れる。そもそも広角レンズで撮った写真をモデルはあまり好まないので、仕方なしに標準レンズや中望遠、望遠レンズを使っての撮影に落ち着くのだが、その理由としては、背景を思い切りキラキラにボカした写真をモデルの女性は好む傾向にある。超広角レンズは歪みが激しいのとモデル自身の顔が小さく写りがちであまり強調されないので、その辺りの所にも敬遠される理由があるのだろう。
しかし今回はカッコいい戦闘シーンが撮りたいという事で、超広角ズームレンズを使って多くの枚数を撮影した。
結局の所あまり慣れないレンズで人物を撮る場合には、枚数を撮るしかない。様々な焦点距離と様々な構図を試して理想となる写真を目指す。撮影回数よりも撮影枚数が写真上達に重要となるのはこのためだろう。回数が多くても枚数が少なければせっかくのロケ地でも経験が積めない。ここでのカットの枚数は120枚となった。
今回は超広角ズームレンズでカッコいいコスプレ写真を撮る秘訣と、夜のように撮る方法も併せて紹介していきたい。(全文:3,000字)