スタジオと野外の撮影で何が一番大きく異なるかと言ったら、モデルと取れる距離だ。野外は広ければモデルと距離を取り望遠レンズを使って圧縮効果を生かした印象深い写真を撮る事が出来る。一方スタジオはモデルと取れる距離が限られているので、標準から中望遠レンズを使うことが多い。
スタジオでは特にツーショットの際にはズームレンズを使って撮ると楽だ。限られた時間、限られたスペースの中で、強い圧縮効果を期待できない分を補うようにズームレンズは様々な絵を生み出してくれる。
今回はツーショットを撮るときに気をつけるべき事などを解説しながら、2人にピントが合う撮影方法を模索していきたい。F値とストロボとISO感度の関係、F値の変化による明るさの変化、簡単に明るさを考慮に入れて撮る方法、F8に設定する理由、お薦めのレンズなどを解説していく。(全文:5,000字)