14人の大型併せ撮影 – 様々な人数の集合写真の作例

14人の大型併せの撮影模様。
14人の大型併せの撮影模様。

14人の大型撮影。前回、前々回の大型撮影が25人前後ながらもスタジオが広かったのであまり人数が多いようには感じられなかったが、今回はスタジオが前回のスタジオよりも比較的手狭なためか、人数が多いように感じられた。それでも100人はいけるとスタジオのサイトに宣伝してあったので、他と比べると広い廃墟風スタジオではある。真新しい雑居ビルの内装を剥がしてそのまま活用しているスタジオなので、柱があったり角部屋だったり天井が高くないために手狭に見えたというのもあるだろう。残念な事に2019年3月末に閉じるそうだ。もうちょっとライティングを挑戦したかったのだが。

カメラマンの入りは11時15分。その時刻までスタジオの扉の外で待っていたが、入ってみると既に他のカメラマンが奥で機材を準備していた。手前には色とりどりのお菓子やウェットティッシュがズラリと並んでいる。15分ほどでライティング機材を組み立てる。

この日の機材は120×90と90×60のソフトボックス。profoto製なのでスピードリングやそれらを支えるライトスタンドなどが重い。アンブレラは3本持ってきた。ストロボは600ex-rtが3灯、430ex iii-rtが2灯。

この日ご一緒したカメラマンはゴドックスのソフトボックスをグリッド付きで4つ、バウンス型アンブレラを2本持ってきていた。筆者が今の装備であの数を揃えるとなると出来ない事はないが金がかかる。重さに関しては、この日はマンフロットのローラーバッグを持ってきていたので、ギリギリ入るといったところだろうか。超大型合わせの時は数が多ければ多いほど光を回さなければならないから、重さやコスパ面から見てもゴドックス製のソフトボックスに切り替えた方が良いのかなとも思われた。あれだけの荷物を持ってきていながら、ライティング機材用のバッグは筆者の2/3程の大きさだった事を考えると、結構コンパクトにまとまりそうだ。

11時半から全体集合の撮影予定だったが、全員揃っていなかったので、グループ撮影から先に行う事にした。時間配分が決められていたのだけれど、一組15分あっという間でいつもと違い時間がなかった。

次に全体の集合写真。先に別のカメラマンが1時間撮り、筆者が後の1時間を撮る。手が空いている間は集合を横から抜いていく。

85mm1本で横からメンバーを抜いていった。Otus1.4/85なのでマニュアルフォーカスになるが、とっさにピースをされるとピントがパッと合わない時もあればガッチリと合っている時もある。こういう時はAFレンズの方が有利に働く。止まっている時は合わせやすい。いつものやり方でピントを合わせていく。

しかし85mmで集合で密集しているメンバーを横から抜いていくと、F1.4でも前後がそれほどボケないかなという印象。手前のメンバーはボケてはいるのだけれど、なんだか中途半端な感じなので、それなら絞って全員クッキリ撮った方がサマになっただろうか。ワールドトリガーという人気漫画の併せなので、まるで戦争画のような一枚が撮れた。

他のメンバーはボケにくいが背景はとろとろにボケているので良しとする。

スタジオが通常よりも広いので、200mmのレンズを持ってきて撮れば良かったかも知れない。1人1人を抜くには、他のメンバーが写り込みすぎる。かといって近づきすぎるとカメラマンが写り込んでしまう。トリミングするという手もある。

予備のカメラCanon 5DsRを持ってきていたので、超広角レンズCanon EF11-22mm F4L USMを装着して撮ってみたが、まぁ広すぎるので、抜いて撮るという目的からは外れた。

ストロボ無しでも綺麗に撮れているのは、被写体のちょうど正面に斜めの角度の大きな窓があり、陽光がめいいっぱい入ってくるためだ。窓は白いのでちょうど良いディヒューザーにもなっている。キャッチライトも大きく入っている。同じ窓の前でオフショットを撮ったら逆光で綺麗に撮れた。

お次は14人の集合写真。レンズを買ったばかりのCanon EF24-70mm F2.8L Ⅱ USMに付け替えて撮影。45分で3カット。残り1時間15分ほどでグループ撮影を6カット。15時過ぎからは撮り残しや希望者のピンショットやツーショット。

15時20分過ぎに撮影終了。3時間50分ほどの撮影で、いつもの大型合わせよりも時間が短く感じられた。