コスプレ撮影に使うスタジオにしてもコスプレイベントにしても、関西では大阪周辺に点在していたり開催されることが多い。そんな中で「かみこす」は地元神戸で開催されるので、交通アクセスが楽というメリットが個人的にはある。
ハコスタジアム大阪や大阪万博のサブ会場となるコスプレの聖地となっている巨大公園、またその他の名所・ロケ地など、神戸から向かうとだいたい交通費が1,000円〜2,000円と嵩むので、日にちさえ空いていたら予定を入れるスタンスで月に7〜10件撮影を詰め込んでいると、1ヶ月後に届くクレジットカードの交通費明細を見て目が飛び出ることがある。
よく撮っているレイヤーさんに「いつも遠い所からごめんね〜」とか「遠くからありがとう〜」と言われること度々だが、家から電車で1時間から1時間半程度なので、言われるまで余り遠いというイメージが湧かなかった。言われてみればそうなのかなという程度。
そもそも神戸にスタジオやイベントが少なく、おおかた大阪での参加になるから、10年ほどコスプレ撮影活動をしてきてすっかり慣れていたというのもある。ああ、遠いのか、と思うが、神戸のイベントに行くときは、「あ、近いな」と思う。それでも実感が湧かないときは、クレジットカードの明細を見れば金額でその遠さが数値化されるから或る程度実感は湧く。
交通費を比較するとまた別のことも見えてくる。コロナ禍真っ只中の年間交通費はガッツリ減っていた。例年よりもそれだけ撮影を控えていた、感染予防の為に中止を余儀なくされていたということだ。
大阪でのコスプレ撮影活動が多いが、神戸で開催されるコスプレイベントに赴くときは、すぐに会場に辿り着くし交通費も数百円程度で収まる。「かみこす」は2日連続で開催されることが多く、交通費も嵩まないアクセスも良いから連日で参加しやすい。12月に開催されたイベントは1日目だけ赴いた。2日目は同じ神戸のコスプレイベントでの撮影予定が入っていたからだ。
4ヶ月前のイベントを今更振り返る。せっかく遊びに行ったのだから書き記しておこう。詳しく書いて5年後10年後に懐かしく思いながら読み返す事もあるだろう。
昔足繁く通っていたイベントの参加記録を書き残していたが、その日あった面白い出来事を短く記しているだけなので、もっと多く書き残しておけば良かったと後悔しているのもある。それを実行するためには、「鉄は熱いうちに打て」という格言通り、イベント参加直後かその翌日に忘れないうちに書き記しておくと1万字くらいはすらすらと書けるのだが、撮影させて頂いた20〜30人のレイヤーさんに当日もしくは翌日に個別にフォルダを振り分けて、RAW現像を施しJPEG変換した写真データをTwitterのメッセージを介してお渡しするのに人数分の手間がかかるので、執筆の時間が取れるのが翌々日くらいになる。そうなると熱が少し冷めて面倒くさくなり、しばらく放っておいて気がついたら4ヶ月経っていたという結末が今回。
今だってお昼にスパゲティを食べた後に眠くなってきたからこのままベッドに横になろうかという惰弱に鞭打って椅子に座り、iMacの電源を付けて、こうしてポチポチ打っているわけだ。眠い面倒くさいと思いながらも椅子に座って写真を振り返りつつキーボードを打っていくと、ついさっきまで半ば眠っていた脳が活性化されて気分が乗ってくる。書く意欲が湧く。
果たして撮影当日に感じたことなどを覚えているだろうか。という一抹の不安を吹き飛ばすほど、書くことがワンサカ出てきた。手元にある撮影データを振り返りつつ、以下の項目について書き綴っていきたい。(全文:11,000字)
- 「高輝度側・階調優先」機能をOnにしなかった理由
- 野良カメラ活動をするコスプレイベントに持っていくカメラバッグやレンズ
- 一眼レフカメラを使うこだわり
- Canonの大光量ストロボのラインナップから乾電池式が消えた
- 逆光で被写体をクッキリと写す方法
- 写真の絵作りの土台となる2つの要素
- 定常光を生かすためのカメラの設定
- ストロボが威力を発揮し出す時間帯
- 逆光の美しさが映える時間帯
- 背景選びと色味・脚長効果で撮る為のちょうど良い位置
- 揉めない形でトラブルに対処する
- シャッタースピードを遅くする撮り方のメリット・デメリット
- 綺麗な丸暈けにするためのカメラの設定
- この日使用したレンズ