お風呂のリフォーム代はお幾ら? – 工期とお薦めのデザインを実体験から

持ち家か賃貸かという記事をよく見かけるが、どちらもメリットとデメリットがある。

一戸建ての持ち家は管理費や修繕積立金を支払う必要はないが、経年劣化で毀損した箇所は自分でお金を出して業者に来て貰うなりして直さなければならない。

マンションの場合は管理費や修繕積立金を支払う必要がある。その代わり部屋をリフォームするなど自由に使うことが出来るし、生活する上で生じる汚れや破損などに気遣いつつ住む必要がない。

一方で賃貸の場合は給湯器など何かが故障したり、画面付きインターフォンなどの設備を新たにつけて欲しい場合などにはオーナーがお金を出して対処して貰えるが、部屋の壁紙を変えるなど勝手にリフォームすることは出来ないし、汚したり穴を開けたりしないよう気を遣いながら生活することになる。管理費は場合により負担しなければならないが、修繕積立金を支払う必要はない。

持ち家でも、マンションか一戸建てどちらが良いかという記事もしばしば見かける。大きな違いはマンションの場合は管理費と修繕積立金がかかるという点だが、どちらにしても歳月が経てばどこかが古びたり破損したりするので、一戸建てであっても修繕費用がかかってくる。

年間36万円、10年で360万円の管理費と修繕積立金を支払っている。修繕費を考慮に入れた一戸建ての場合と比べて、どちらが得だろうかと考えたりもする。

しかしマンションにはマンション特有のメリットもある。一戸建てにはない設備が充実していたり、階数によっては見晴らしが良いというのもあるだろう。ネットで調べてみるとマンションは住んでいる人が多いから、気密性が増し保温も高まるという。

【マンションを持ち家にする場合】メリットとデメリットを解説(イエウール)

うちのマンション冬は結構寒いけど、古いマンションだから断熱材が入っていないという事もあるのだろう。1997年頃に断熱材に関する法律が出来て、そこから断熱材が普及していったという。

排水管が外れて風呂をリフォームすることに

なぜこういう話を始めたかというと、今住んでいる持ち家のマンションに水漏れが発生し、浴室をリフォームする必要に迫られたからだった。

まずマンションの共用の排水管が地震か雷かその他の衝撃で外れて水漏れが発生し、その水がこちらの風呂の下にまで漏れていたために、ユニット風呂を取り外してリフォームすることになった。水漏れ発生から浴室リフォームまでの詳しい経緯は複雑なので省くが、結果として1ヶ月近く風呂に入れない生活が続いた。コロナ禍第三波の影響で直近1ヶ月で6件あった撮影予定も全てキャンセルになった時期と重なったのと、在宅での仕事なので外に出なければならない仕事を調整出来たこと、冬場であった為に汗を掻く機会も少なく、近所の銭湯に日を置いて風呂に入りに行ったり、洗面所のシャワーで髪を洗うなどしてかろうじて対処出来たものの、不便な生活が続いた。趣味の1つである映画鑑賞も、外から帰ってきてからシャワーを浴びないとスッキリしないので、お預けとなった。毎日シャワーを浴びれない生活というのは実に体中に不快感がつきまとい、日常のありとあらゆる生産性を削ぐ。

リフォームしたお風呂の入り心地

結論から言うと、リフォームしたお風呂は、機能性は上がったがデザイン性は少し下がった。急いでいたので選ぶ余裕がなかった。鏡面張りは一見美しそうだが、実際には安っぽく見える。岩のような模様があると高級感が出てお値段が高くなる。流行のアクセント張りも出来たので、そちらを選んでおけば良かったが、1度発注すると翌日で休日でもキャンセル変更は難しかった。工事業者に電話すると担当は不在というので、管理会社の担当に連絡し、工事業者に折り返し電話して貰ったが、3日間の予定となっていたリフォーム工事日に間に合わないと言われた。発注からユニット風呂を製造するので、10日後に工事となった。

2日間で様々な職人さんが入れ替わり立ち替わり。入り口の段差が高かったので、削って貰った。シャワーの水が漏れるのでは無いかと思われたが、扉を閉じていると一切水を通さない。洗面所の床も調査のために穴を空けたので張り替えることになった。分厚いサンプルを見せて貰ったが、選んだのは店舗用で住居用を再度選ぶハメに。2時間程じっくりと時間をかけて選んだ。暗めのフローリングだったが、明るい木目調に変えた。こちらは洗面所用のビニールっぽい質感のフローリング。

そういえば2年程前にガス給湯器も壊れて新しいのに付け替えたのだが、お湯張りの機能を今回使ってみた。レバー1つでお湯の温度を調整出来るタイプのサーモスタットの場合は、お湯と水を混ぜ合わせて湯加減を調整するので、通常温度よりも50〜60度に設定がお薦めと説明書に書かれている。ボタンを押したら、設定している量のお湯が注がれ、自動的にストップしお湯張り機能もオフになる。設定してみたら、48度かもしくは60度しか選べない。60度は熱すぎるので、48度に設定してサーモスタットの温度調節の方をホットの方に回して調整した。通常使うときはお湯張り温度設定はオフになるので、設定している42度になる。

最近のユニットバスはマグネットの製品が付くので、石けんとシャンプーなどを入れるケースを二つ買った。ピッタリとくっついて、はがれない。穴が空いているので、水も溜まらない。

洗濯竿を固定する製品も買ってみたが、こちらも落ちない。いっそのこと元から着いているケースは無しにして、後付けの製品で対応すれば良かったのではないか。しかしタオル掛けは風呂掃除用のスポンジも掛けられて重宝している。

椅子と洗面器、お湯掛けの3点セットも購入。透明感と高級感があって良い。

追い炊き機能をどうするか聞かれたのだが、あれは不衛生だと家族が嫌がり、またうちは同じ時間帯に風呂に入るので不要という事になった。前者の理由の方が大きい。

シャワーは節水機能の+3万円の製品も良さげだったが、デフォルトのものにした。上のラックにかけて座って浴びるとミストのような効果がある。

デザインはもう少し凝っても良かったが機能性は充分満足。風呂タブも前より若干広くなったし、排水溝のゴミも捨てやすくなった。ただ如何せん浴室が狭いから、床が冷たくならなかったり、排水溝のゴミをくるっと回して捨てられるような、より機能性に優れたタイプのユニットバスは選べなかった。浴室のサイズにより選べるオプションが異なる。

ただ床の方も今までの風呂よりも冷たくならないと職人さんのボスが話していた。確かに冷たくはない。以前のは25年前にリフォームした風呂なので、冷たかったのだろう。風呂も進化した。

という事で快適なお風呂生活を満喫している。請求書はまだ来ないがおそらく80万円くらいだろう。また追記する。