キヤノンフォトサークル2019年3月号にEOS RPの特集記事

キヤノンフォトサークルの冊子の他にEOS RPのパンフレットも同封されていた。
キヤノンフォトサークルの冊子の他にEOS RPのパンフレットも同封されていた。

キヤノンフォトサークル3月号が届く。開いてみると、色彩ヴィヴィッドなインドの写真の次にキヤノンから新発売されるミラーレス一眼カメラEOS RPとRFレンズの特集。

フルサイズの高画質に加えて、瞳AF、バリアングル液晶、デュアルピクセルCMOS AF、カメラ内デジタルレンズオプティマイザ、Wi-Fi、Bluetooth通信、クリエイティブ・アシストなど、今現在所有しているカメラにはない機能が備わっているのは魅力的だが、先日発売されたフルサイズミラーレスEOS Rの下位機種に当たるので、スペックだけ見ると食指が伸びない。随分と早い新機種発売の情報で驚いた。買うかどうかは別として、話題性があるならどのメーカーのカメラでも新製品の発売にはいつも胸躍るものがあるものだが、上位機種ではなかったので肩すかしを食らった気分。

しかしWi-Fi、Bluetooth機能などは所有しているカメラに着いていない。これからの時代はスマホなどの生活必需品とインターネットで連動した機能を搭載しない機種は生き残れない予感がある。車やテレビ、冷蔵庫、電灯などの家電製品もインターネットで繫がるユビキタス時代が本格的に到来する中で、カメラだけインターネットと繫がらないのは何とも出遅れ感がある。

実際コスプレ撮影をしていても、アフターの場でWi-Fiで速報用のデータを送って欲しいと言われたことがあった。筆者はいつもRAWで撮っているからWi-Fi機能が備わっていたとしても、スマホには送れないだろうが、RAWとJPEG双方で保存できる撮影方法を選びJPEGだけWi-Fiで送れる機能が欲しくもあるので、新しい上位機種にはWi-FiやBluetoothなどの機能があれば大歓迎だ。しかし1DX mark2にはWi-Fi機能が付かなかったのでプロフェッショナル機には必要ないという認識なのだろうか。1DX mark2にWi-Fiを付けるとなると6万ぐらいするオプション機器を買わなければならない。

カメラ本体には余り興味が湧かなかったが、続々と新開発が発表されたRFレンズの方には熱い視線を注いでいた。どれも同じスペックのEFレンズよりも割高感があるが、画質は頗る良いらしい。しかし筆者としては今現在所有しているレンズ群で充分高画質なので、Otusのようなマニュアルフォーカスのみのレンズのピント合わせ以外は不便を感じておらず、慌ててRFレンズやそれに対応したカメラでシステムを組む必要はないと考えている。それでもRFレンズ群は魅力を放っており、将来的に買い換えるとなるとRFマウントを視野に入れたシステムを組むかもしれない。ミラーレス一眼のメリットはその小ささと軽さにあるから、旅行に気軽に持って行けるコンパクト且つ高画質なカメラを持ちたいと思えば購入するかも知れないが、どちらかというと出不精な質なので、まだまだ先の話になりそうだ。機材の重さにしても、重たい機材を背負って撮影現場に赴くのがデフォルトで当たり前のこととなっているので、殊更ミラーレスの軽さやコンパクトさに大きな魅力を感じているわけでもない。そしてキヤノンのミラーレスフルサイズ一眼はSONYと比べると余りコンパクトという感じでもない。実際にEOS Rを手に取ってみたが、SONYのフルサイズミラーレス一眼のようなコンパクトデジタルカメラのコンパクトさはなかったし、いつも使っている親指AFが使いづらかったから、これは購入はないなと即座に感じた。AFのピントの合わせやすさに関しては売り場では確認できなかった。触ったことがない機種だったので操作性が分かりづらく、実際に使ったプロも慣れるのに少し手間取ったそうだ。

キヤノンフォトサークルにプロカメラマンがRFレンズについて記事を書いているから、これから先ドンドンRFレンズの魅力が読者にあまねく浸透していくのだろう。各カメラ雑誌でも特集が組まれるだろうからじっくりと腰を据えてRFレンズについて検討していきたい。

さてSONYのミラーレス一眼がシェア首位で大人気という記事がリリースされていたが、あれだけの高性能でソニーが得意とする4K動画もあのコンパクトなカメラで撮れるのなら、さもありなんという印象。一方ミラーレス一眼のあれこれと細かい不具合報告はTwitter他ネットの口コミでも上がってきている。後塵を拝してしまったキヤノンやニコンは追い上げる事が出来るだろうか。