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超高画素一眼レフカメラ Canon 5DsRと花火撮影との相性は抜群!?

トリミングしても1DXの写真以上の大きさがある。
トリミングしても1DXの写真以上の大きさがある。

花火を撮る時にはズームレンズが重宝するが、画素数の多いカメラも同じく強い味方となる。5060万画素を誇るCanon 5DsRは中判カメラに近い画素数の多さ故にトリミング耐性があり、構図を様々な理由で広めに取った場合に、花火を大きく目立たせようとトリミングした場合にも、1DXよりも多い画素数の写真に仕上げることが出来る。

例えば、天神祭の奉納花火の写真。夜景をたくさん入れて撮りたかったのだが、花火自体は1箇所から縦長に上がるので、パノラマ風の花火が撮れなかった。右側奥からも花火が上がるのだが、距離がある上に広角側で撮っていたので小さくしか写っていない。

天神祭 奉納花火

撮る場所間違えたかなぁとガッカリしたのだが、家に帰ってからトリミングしたら、大きく写った花火に提灯をたくさんともした船の構図にすることが出来た。画素数も1DXよりもやや多めに収まった。

上の写真をトリミングして縦構図にした。
上の写真をトリミングして縦構図にした。
天神祭 奉納花火 天神祭 奉納花火 天神祭 奉納花火

iMacを購入してから、Retinaディスプレイでうちのブログを見た場合、横幅1,024ピクセルの画像表示に対して、2,048ピクセルの画像を用意しないと、ボヤッとした描写になってしまうから、どうしても高画素な写真が必要になってくる。

iPadやiPhoneではどうだろうかと確認してみたら、iPadは恐らく同じくらいの画素数の画像でないと厳しいが、iPhoneは1,024ピクセルの画像でもなんとかシャープに表示されていた。他のデバイスと比べて画面が小さいからだろう。

花火撮影における5DsRのデメリット

大きく撮れるのがメリットである5DsRであるが、デメリットもある。バルブ撮影や長秒露光ので撮影、連写モードでの撮影の場合には、処理と書き込みに時間がかかり、次の1枚を撮るのに時間を要してしまう点だ。書き込み時間の短縮方法としては、書き込み処理の速いCFカードを使うしかない。例えばサンディスクのメモリーカードでは、UHS-II規格で書き込み速度最大260MB/sのSDカードがあるが、5DsRはUHS-II規格に対応していないために、カードの性能が発揮できない。カメラが対応しているUHS-Iは書き込み速度90MB/sの製品しかないので、一番速い書き込み速度のメモリーカードを選ぶとなると、最大140MB/sのCFカードを使うことになる。

長秒露光撮影後の所要時間としては1〜3秒くらいだろうか。体感的には少しイラッとくる時間で、特に花火は次から次へと打ち上がるので、この待ち時間がなるべく短い方が良い。確か1DXを使った場合は、バルブ撮影で長秒露光を敢行しても、すぐに次の1枚の撮影に移れた。この点が5DsRで花火を撮る際にはネックになってくる。リモートスイッチのボタンを放すタイミングによっては、次に打ち上がるフォトジェニックな花火を逃してしまう場合もあるので、扱いが難しいと感じる。

一方で、結構な数の花火が次々と打ち上がるシーンでは、数個くらい逃しても支障が出ないこともある。そもそも花火の撮影自体が難しい。どう難しいかというと数個の花火が違う箇所に同時に写らないとか、花火の開き方が中途半端とか、打ち上げリズムが捉えどころがなくタイミングが合わない点だとか、どんな花火が上がるか分からないから自分が理想とする絵になりにくいなど様々だ。ただ単にそういう写り方しかしない花火なのかも知れないし、F値の設定とその花火との相性が悪いのかも知れない。そうはいっても偶然によってうまく撮れた花火を家に帰ってパソコンでじっくり鑑賞するのも楽しいものではある。何が出てくるのか分からないところも面白い。

デメリットに目を瞑っても5DsRを持ち運ぶのは、トリミング耐性が捨てがたいからだ。トリミングすることによって二通りの花火の写真が無理なく出来上がるのだから、超高画素一眼レフカメラの5DsRは花火撮影に重宝する。課題は次の1枚を撮る為のシャッターを押せるまでの待ち時間くらいだ。