1年ほど前の5月に撮影した懐かしい写真をTwitterに上げて頂いたので振り返っていきたい。思えばこの頃はまだ牧歌的な雰囲気の中で撮影していて、まさか1年後に日本中がこんな騒動になるとは夢にも思っていなかった。今年もはや半年が過ぎようとしているが、上半期前半は100年に1度の疫病に翻弄された感がある。そういう会話を先日3ヶ月ぶりの撮影となった女性と取り交わした。
5月といえば薔薇の季節でもあり、公園に行けば様々な品種の薔薇が咲いている。場所はいつものコスプレの聖地となっている公園、記憶に強く残っている事といえば、夏のような暑さだったことと、脚のひょろ長いスズメバチが1匹、香ばしい薔薇に誘われたのかじりじりと飛んでいた事だ。
薔薇のアーチ、5月になると薔薇が色づくが、他の季節は何の花も咲いていないアーチなので、これ程幻想的なイメージになるとは思ってもみなかった。ベルサイユ宮殿を彷彿とさせるスポットで、小高い丘にもなっているので、大阪のビル群を見渡せる場所でもある。洒落でモンマルトルの丘などといって写真を上げた事もあるが、先年の大型台風の襲来により木々が薙ぎ払われ鬱蒼としていた場所が随分と見晴らしが良くなり、公園内を歩いているとこんなオブジェがあったのかとか、こんな景色を見渡せる事が出来るのかなどと新しい発見が幾つもあった。公園も2025年の大阪万博を見据えて改修作業を進めており、地図や看板などが真新しくなっている。
バラ園はあるものの、どうも撮りづらいというか人物を添えたときに絵になりづらい場所ではある。そこを構図力やスキルでなんとかするのがカメラマンの腕の見せ所。この日はバラ園を中心に撮ったが、風車の丘にはネモフィラも咲いているので、ひとつ撮影してみた。その写真の撮り方や編集方法については1年前の記事に掲載しているので、そちらを参照して頂きたい。
ネモフィラ畑で撮影したポートレートやコスプレ写真、ネモフィラ畑や背景だけを青っぽくする方法
薔薇と一緒に人物写真を撮る際の、理想的となるカメラの設定や構図などに主眼を置いて解説していきたい。レフ板の使い方についても若干の文字数を割いている。(全文:3,600字)