前回に引き続き廃墟で撮影したコスプレ写真。場所は滋賀県の某セメント工場跡地で、ちょうど一年前に開催されたコスプレイベントで撮影した。近々売却されるとの話があり、ここでコスプレイベントが催されるのもあと数回程度だろうという矢先に、コロナ禍でイベントが中止になった。
今回はレンズと太陽光を生かした写真の撮り方を紹介していきたい。空から一筋の光芒が降り注いでいるように見える写真だ。といっても余り汎用性のある話にはならない。再現性に或る問題があるのだが、その理由はこれから先に続く本文で述べていきたい。
念のために断っておくが、Photoshopで付け足したわけではない。コスプレ写真の世界ではPhotoshopなど画像編集ソフトに頼った人工的なCG付け足しのレタッチを偽物として嫌い、現場でのカメラの設定と小道具ですべての絵作りを済ませてしまうスキルに長けた本物志向の撮影者達も存在する。そのような撮影スキルの内のひとつのイレギュラーな方法として、今回の記事はお役立て頂ける人もいるかも知れない。(全文:4,100字)