ヨウコウザクラを啄むヒヨドリの写真をたくさん撮ってきて、さていざTwitterにあげるときの写真選別の段階なり、どの写真を選べば良いだろうと逡巡した。Canon EF400mm F5.6L USMで撮影したヒヨドリ写真、構図に関しては結構ゆるめで、とっさに止まったヒヨドリのシャッターチャンスの一瞬を追いかけるから、厳密に構図を決めるということが難しく、そのまま使えそうなのもあれば、バランスが悪いからトリミングで構図を決めた方が良いんじゃないかという写真もある。
高画素カメラのメリットの1つとしては、トリミングをしても十分な画素数があるという点だ。スマホ表示想定でTwitterに上げるなら最低長辺1000ピクセルは必要、iMacの5K Retinaディスプレイにも対応させたいなら、1000ピクセルの横幅表示に設定している場合は、倍の2000pxないとボヤッとした写真になってしまう。
更にiMac 5K Retinaディスプレイの壁紙に対応させたいなら、横幅5120ピクセル必要となる。これはCanon 1DXの画素数とほぼ同じとなるから、iMacの壁紙用に写真を撮りたいなら、最低でも1DXの画素数が必要という事になる。
Canon 5DsRの写真の大きさは8868×5792。ここからトリミングすることになるが、400mmの超望遠レンズで撮ったので、充分な大きさでヒヨドリを捉えており、トリミング処理をしたとしても所有しているiMacの壁紙が必要とする画素数には足りるだろう。
それはさておき、次は構図の問題。どのような構図が良いのか、鳥の写真は普段撮らないので分からない。そういえば2年ほど前の文化の日に歌川広重の浮世絵展を美術館に観に行った。そこで鳥の浮世絵が展示されているのを何枚か目にしたのだが、この浮世絵を見て自分もこんな写真が撮れたら良いなぁと感じ入ったのを思い出し、歌川広重の鳥を描いた浮世絵で検索をかけたら何枚か出てきた。これを参考にすることにした。
縦構図もあれば横構図もある。筆者の記憶に残っていたのは縦構図の浮世絵で細かい配置などは忘れていたので参考にすることにしたが、やはりどうもどれが理想に叶っているか決めづらい。広重の浮世絵に完璧な答えが用意されているわけではなかった。しかし検索して出てきた浮世絵の中には逆さまに描かれている鳥もあるので、ヨウコウザクラにぶら下がって花弁を啄んでいるヒヨドリの写真も良いなと思い直した。
答えはなくても参考になることはたくさん含まれているし、その総てを見いだしたわけでもないのだろう。後は答えを自分自身で導き出すしかない。
野鳥を撮っていてふと思った。絵は描くのには鍛錬を必要とするが、写真はシャッターを押すと簡単に1枚の絵が出てきてしまう。一方で絵は技法を用いて作者の思い通りに描くことが出来るが、写真はなかなかそのようにはいかない。コスプレ写真ならライティング技法が必要だし、ポートレートなら光を読む必要があるし、鳥なら理想的な枝に泊まってくれるまで待たなければならない。結局の所どちらも技法を必要とする点では共通だ。
色々撮ったがどれも可愛らしい。そしてTwitterに上げる4枚を決めかねる。決めかねて8枚上げた。まだ上げたいのがあるのなら残りはブログの方に載せるとしよう。