etoile studio

集合写真を撮る時に気をつけたい3つの事

フレンドさん主催のコナンカフェ併せを撮りに行った時、メンバーが5人いたのだが、初っぱなから集合写真を撮る事になって、全員横一列に並んだ。

このようなシチュエーションの場合、標準単焦点レンズを使って開放F1.4で撮りたくなる。後ろを思い切り暈かして、被写体を際立たせる時の常套手段だ。レンズの面に対してピントは合うから、5人が横一列に並んでくれたら、それにレンズを平行させて撮れば、開放F1.4でも全員にピントが合う。もちろんピントがきっちりと合う事が前提だけれど。薄氷のような薄い被写界深度を意識したピント合わせが必要不可欠だ。

実際に開放付近で撮っていったのだが、どうも絵がシャキッとしない。周辺光量落ちが目立つし、被写体によっては若干前後している為かピントが合っていなくて、顔の解像感が損なわれている。ていうか、背景が全然暈けてない。近いし白だし、そりゃ暈けも目立たない。そのような中途半端な色合いの背景を暈かす事で、写真全体に締まりがなくなる。写真の端から端まで人物が配置される集合写真の場合、周辺光量落ちは味ではなくデメリットになってしまう場合がある。パソコンの処理で簡単に修正できるが、今回は背景が暈けるとどうもシャキッとしないので、何とか改善したい。

55mmの単焦点レンズでF1.6で撮影。周辺光量落ちが目立つし、等倍で見ると一人だけピントが合っていなくてブレた描写になっている。

55mmの単焦点レンズでF1.6で撮影。周辺光量落ちが目立つし、等倍で見ると一人だけピントが合っていなくてブレた描写になっている。

そこでF4まで絞って撮ってみたら、絵がシャキッとし出した。これだよこれ欲しかったのはこういう絵だよ。

同じレンズでF4まで絞って撮影。周辺光量落ちがなくなり、写真全体もシャープな写りになった。

同じレンズでF4まで絞って撮影。周辺光量落ちがなくなり、写真全体もシャープな写りになった。

背景がモデルのすぐ後ろにあったり、白かったりした場合、開放で撮っても背景が暈けない場合は、絞って撮るのがベストだ。横一列で背景が暈けやすい環境にある時は、開放F1.4等で撮っても良いが、暈かしても意味がない時は絞って撮る。

集合写真でありがちな一人だけ半目や目を瞑っていたりする失敗写真を防ぐ方法

さて、5人もメンバーがいると、こういう撮影の場合、シャッターを切れば、大抵誰か一人は目を瞑っていたり、半目だったりする事が多々ある。集合写真を撮る場合は、撮る前にかけ声が必要だ。例えば「はーい、3,2,1」といったような。

後は瞬きを良くする子を注意してみる。目が乾いているのかカラコンが中でゴロゴロ動いているのか、理由は分からないが、瞬きを良くしている子がいたら、その子を見定めて、その子が瞬きした次の瞬間にシャッターを切るようにする。

斜め上から撮ると、集合写真はピントが合いやすくなる

その後もピントを合わせる為に、被写界深度を深く設定して、標準レンズでパシャパシャ撮っていた。こういう合わせでは横一列だけではなく、おのおのが自分のポジションでいろんなポーズを取り、関係性や物語をポーズと立ち位置で表現しようと試みる。すると横一列体制は崩れて、モデル同士の立ち位置が時に大きく前後したりするわけだ。当然縦に2列や3列になったりする。

ここからがカメラマンの腕の見せ所。カメラマンから見てモデルが前後していた場合、どのようにして全員にピントを合わせるか。

スタジオのような、被写体から距離が撮れない場合は、F4程度の絞りでは、全員にピントを合わせるのは難しいかもしれない。F5.6が基準F値となり、F7.1までは絞るだろう。

正面から撮るだけではない。脚立に登って上から撮ったりもする。

上から撮っていて、ふと思った。

ピントはレンズの面に対して合う。という事は、斜め上から被写体の集団を見下ろすようにレンズを向けたら、面は斜めに傾く。手前から奥まで満遍なくピントが合う範囲が広くなるという事になる。このまま傾き続けて最終的に被写体の頭に対してT字型に、つまり真上から撮れば、全員にピントが合うという事だ。

という事は、集合写真で二人以上を撮る時は、なるべく脚立なり何なり使って上からモデルを見下ろすように撮った方が、ピントが合いやすいという事か。前回の記事で述べたように、被写界深度の深さの割合は前1:後ろ2となっているので、2列なら前、3列なら真ん中、4列なら2番目に列にピントを合わせた方が無難だろう。

集合写真で全員にピントを合わせる6つのコツ

ではこれから集合写真を撮る時は、手元に脚立がなくても上から撮るように知恵を絞っていく事にしよう。

集合写真を撮る時に気をつけるべき3つの事