京都西院にある人気のフォトスタジオ、スタジオサイトル。久しぶりに行ったら、シャンデリアがたくさん補充されていた。早速使ってみようという事で設置して、延長コードにコンセントを差し込み、撮影開始。
しばらく撮り続けていて気づいたのが、ショットによってシャンデリアの灯りが明るくなったり暗くなったりしたことだ。中には左右のシャンデリアで明るさが極端に異なることがある。おやこれは何が原因かしらと思いを巡らせていたら、これと同じ現象が確か白ホリゾントのスタジオで蛍光灯を光源にしたときに発生したなと思い至り、これは例のフリッカー現象が原因だろうかと推論づけた。
ということはこのシャンデリアの光源は蛍光灯?そこまで確認する時間的余裕は無かったので、とりあえずフリッカー現象を防止するためのカメラの設定と同じ、シャッタースピードを1/100秒以下に遅くしてみたら、ショットごとに明るさにばらつきがある現象は収まった。
フリッカー現象かどうかは不明だが、目視では照明の明るさのバラつきは確認できない。写真に撮ってみると明るさにバラつきが出るようなら、シャッタースピードを緩めると良いだろう。シャッタースピードが速いせいで、目には見えない照明の明暗のチラつきの瞬間を捉えてしまっている可能性がある。
フリッカー減少を抑えてシャンデリアも明るく撮る!
カメラの設定は、シャッタースピード1/80秒。フリッカー現象を考慮に入れて、1/100秒よりも遅く設定した。或いは電球の特色もしくは劣化によるチラつきなども原因として考えられるので、スローシャッターにしておけば問題ない。手ぶれしないデジタル写真を撮るためのシャッタースピードのセオリーは1/焦点距離×2なので、その倍の長さのシャッタースピードだが、ストロボを光らせているので、ストロボが光っている被写体はブレない。ストロボが当たっていない背景や、被写体がよく動く場合なら被写体ブレをする可能性は捨てきれないが。この件に関しての詳しい検証は、有料記事に掲載しているので、ご購入頂ければブログ執筆の励みにもなり有り難い。
F値はF1.4。大きく出た。ややもすればピントが緩くなりがちだが、何とかガチピンで撮れるように心がけた。やはり背景のシャンデリアやステンドグラスを大きく暈かしたかったというのがある。その為にレンズも55mmから85mmの中望遠に付け替えた。
ISO感度は200。高輝度側・階調優先をオンにしているので、最低ISO感度が200となっている。これ以上上げると暗く落としたい背景が明るくなる懸念もあり、最低ISO感度とした。
シャンデリアが本物の蝋燭の火のように煌々と灯っている。環境光を明るくするためには、カメラの設定の三大要素、シャッタースピード、F値、ISO感度のそれぞれを明るくなる設定にすると良いが、今回はシャッタースピードとF値がシャンデリアを明るくする要因として働いている。