Canonのピクチャースタイル『ポートレート』は女性のポートレートに最適!

この日の京都はあいにくの曇りだったが、ポートレートを撮るには悪い天気ではない。
この日の京都はあいにくの曇りだったが、ポートレートを撮るには悪い天気ではない。

タイトルを見て何を言っているんだ当たり前じゃ無いかと思われるかも知れないが、普段コスプレ撮影をしていると、ピクチャースタイルはスタンダードに設定することがほとんどだ。恐らくコスプレのメイクが特殊で、ノーメイクやナチュラルメイクとは違う色合いになるせいだろうか、『ポートレート』に設定すると白くなりすぎて不自然になる。肌だけでなく、カラフルな衣装などその他全体がピンク寄りになるので、コスプレ写真と『ポートレート』モードはどうも親和性が低くコスプレ向きではない。ソフトボックスやアンブレラとストロボを使う点も影響しているのだろうか。

ところが久しぶりに過去に撮影したポートレート写真を見返してみて、RAW現像を試みると、ポートレートモードが最も肌が健康的で美しくなることに気づかされる。リアリティ溢れる質実剛健な感じのポートレートならスタンダードが最も良いのだろうが、女性の肌を美しく彩りたいなら、色がピンク寄りになるポートレートモードは最も最適なピクチャースタイルと言えるだろう。

被写体は10代、モデルのように背が高くすらっとした女の子で、将来スーツが似合いそうなキャリアウーマンを彷彿とさせるところがある。本人も早くそんな女性になりたいと言っていた。

プライベートな撮影で写真掲載許可は頂いていないので写真はお見せできないから解説だけに留めておくが、この日は曇りだった。太陽が出ていない方がどこから撮っても肌が綺麗に写るので、撮りやすいというのはある。ただ当時はポートレートは撮り慣れておらず、写真を本格的に始めてから間もなかったので、構図や光の採り方などの点で、今撮影すればもっと良い感じに撮れていたのではないかとも思われる。逆説的にそのような技法のこだわりがない分、自由に撮っていた節もあり、そこに斬新さを見いだすことも出来る。

ポートレートモードにすると、肌は黄土色からピンクになる。鴨川で撮影したポートレートを試しに現像してみたが、どうも明るさが足りないと思われたので、少し持ち上げてみた。すると理想的な色合いに近づいてきた。彩度を+1もしくは+2にして見ると更に良くなった。彩度を上げても肌に不自然さが出てこない。

被写体が10代という事で、10代特有の若さ溢れるリアリティを出そうと思えば、スタンダードモードでも良いかもしれない。清水寺近くの屋根のある日陰になる場所での撮影や、伏見稲荷大社のこれも木陰となる場所で撮影した写真は、スタンダードモードの方が様になっていた。

後はやはり女性を撮ったときのCanonのカメラの発色の良さだろうか。人物はCanon、風景はNikonとよく言われるが、特殊なメイクを施すコスプレ写真ばかりを撮っていると、女性のポートレート写真におけるキヤノンの発色の良さを再認識させられる。

久しぶりに写真を見返してみると、またポートレートが撮りたくなってきた。もしご希望の方がいらっしゃいましたら、Twitterをフォロー後にご連絡頂ければ。