野外撮影ではレフ板は必須だ。モデルの顔にかかる影を飛ばしたり、キャッチライトを入れたり、女の子を可愛く撮るための秘訣が詰まっている。
さてこのレフ板、通常は両面になっていて、片面は白、片面は銀となっている。丸いレフ板でも板状のロールレフでも同じ。
通常の使い方としては、太陽が出ていて日差しがきついときには白の面、空が曇っていて日差しが弱いときには銀の面を当てる。
というのも日差しが強いときに銀の面で太陽光を反射させるとモデルが眩しがるだけでなく、顔が黄色くなる。顔が黄色くなると、RAW現像でも肌の色が調整しづらい。調整できたとしても背景が寒色なり、全体的に不自然な色の写真に仕上がってしまう。
しかしたまに銀の方で撮ってくださいと言われることがある。やはり明るいので顔が綺麗にキラキラした感じで写るのだ。
顔が黄色くならないように、レフ板の角度で顔に向かう光量を調整して、そうして撮ると確かに明るく撮れる。一方で順光やストロボを直接当てて撮ったような芯の強さも出てくる。
明確な絵作りをしたいなら、太陽の出てるときでも銀レフを当てるのもありかと思った。一方で白レフを当てると、背景と溶け込んだ自然なイメージになる。
つまり太陽の出ているときに銀レフを使うと、背景と溶け込むというよりも、背景から浮き出た、モデルだけが明るく照らされているイメージになる。
最終的にはコスプレイヤーさんの好みに委ねられるのだが、どちらが良いのかカメラマンとしても悩ましい選択だ。
強いていえば、どっちも良い。どっちでもよい、ではなく。顔が黄色くなりさえしばければ、日差しのきつい晴れの日でも銀レフで撮れば、イメージ通りの写真が撮れるかもしれない。