突如として始まった世界的インフレ。9%のインフレ率のアメリカに比べると2%の日本はまだマシな方らしい。しかし少しでも家計の負担を減らそうとお菓子もジュースも日用品も安いところを探して、ネットショップやスーパーを掛け持ちしている。
ところが節約派と浪費派を論戦させていたテレビの或るバラエティ番組で、浪費派の女優と社会学者が1円でも安い品を探して30分も歩く節約派の行動を馬鹿にしたというネットニュースが飛び込んできた。
しかし考えてもみて欲しい。安い品を探して彼方此方のスーパーやドラッグストアを巡ればそれだけで日々の運動になり、生活習慣病の予防にもなる。体は健康を保てるし、将来的な医療費の節約にも繫がる。ネットで調べたり物価を計算したりと頭も使うから、ボケ防止にもなるのではないか。
健康管理といえば、最近Apple Watchを買ったが、装着して歩いていると、歩数や消費カロリーが出る。カロリー消費にも運動によるカロリー消費と、何もしなくても消費している二通りのカロリー消費があるようで、2つを比較すると生きてるだけ偉い感じがしてくるカロリー量だった。
しかしApple Watchを腕に巻いていなくとも、iPhoneをポケットに入れてアプリを設定していたら同じ働きをしていてくれていたようで、1年前のその日の歩数との比較が出てきたりしてビックリした。
撮影に行くたびに今日は何歩歩いたとか、どれくらいの階数を登ったとかいうデータが出てくる。野外ロケなら1万歩時には2万歩歩いていることもあるが、スタジオ撮影でも結構歩いていたり登っていたりする。
スタジオで登るとは、どういうことか。
ハコアム大阪は3階から8階まであるので、階段の上り下りがまるで山登りのよう。十数㎏の機材を担いで登るのがしんどかったのだが、3階と6,7,8階への移動にエレベーターを使えるようになったので随分と楽になった。そのタイミングの前後で8階の外の非常階段が撮影スペースとして開放された。
これだけ歩いていたり立って撮影をしていたりすれば、それだけで良い運動になるのでちょっとは体重が減るのではないかという期待を抱くが一向に減らない。コーラの飲み過ぎだろうか。
前置きが長くなったが、今回の作例はハコアム大阪8階外の階段。ここでの撮り方を見ていきたい。屋内のような屋外でストロボは使ったのか使わなかったのか、視線効果を強める方法は? 順を追って解説していく。(全文:2,000字)