花博記念公園鶴見緑地:|| – エヴァンゲリオンカラー? チューリップとビオラのコラボ

四季折々にその装いを変える鶴見緑地公園の風車の丘

鶴見緑地公園の風車の丘は四季折々の花で来園者を楽しませてくれる。Twitterの方で桜の時期は何を植わっているのか画像検索してみたら、チューリップが見事な装いだったので、行ってみることにした。

朝方に訪れたその道すがら、驚くべき事に桜は既に咲いていて、コスプレイヤーと女性カメラマンが楽しそうに写真を撮っていた。まだ茨のような木々の合間を通りすぎ青空が広くなる風車の丘に辿り着くと、既に人はたくさんいて皆スマホや一眼カメラで写真を撮っている。しばらく構図に悩みながら撮影していたら犬を連れた奥さんらが次から次へとやって来て大勢の小さな可愛い犬たちがじゃれあいを始めた。犬にも縄張り意識があるのか、知らない犬を見かけると睨みつけて吠えたりする。しかし何かの動画で見たが、厳ついゲートを閉じているときはゲート越しに牙を剥き出しにして剣呑に吠えているが、ゲートが開くと牙を収め吠えるのを止めてしゅんと大人しくなる様子などを見ていると、案外そういうものかもしれない。

園児達と保母さんらが丘の上の方からやって来て、階段で写真を撮っていた。筆者の方に近づいてきて写真撮影を頼まれる。手渡されたのはタブレット。正直、一眼カメラよりもタブレットの方が難しい。全自動で、細かいカメラの設定が出来ないからだ。アプリを入れれば出来るのだろうが普段タブレットで写真は撮らないし、他人のタブレットのカメラ機能の使い方など分かるものではない。ピントが合っているかどうか、シャッタースピードが足りているかどうか、全員にピントが合うF値になっているかどうか。全自動は楽に撮れるが、細かな部分で上手く撮れているかどうか不安になる。一眼カメラを持っているからタブレットでも上手に撮れると思われたのか、たまたま近くに居たから頼まれたのか。

保母「はいみんなお兄さんの方見てー!」

5枚程撮って早々に渡し花壇の撮影を再開。

犬を観察していると面白い、可愛い目をクリクリさせてこちらの様子をおどおどと伺っているのがいたり、3匹が花壇の前に並んで記念撮影をする段になり、一匹だけ溶けたアイスのように地べたにぺたんと這いつくばってやる気をなくしている。メタルスライムにも似たその姿に愛嬌を覚える。かと思えば飼い主が声を掛けると、ぴょんっと姿勢を正す。

家に帰ってからこの日半日撮影した様々な花壇の写真を見返してみて、鶴見緑地公園の庭師は天才だなと感嘆せざるを得なかった。

人の写り込みが最も少ない写真をピックアップして編集しTwitterに上げて、一晩経ってそれらの写真を何と無しに見返してみて、配色がエヴァンゲリオンカラーであることに気づいた。ビオラのスパークブルーという品種らしいが、紫の花弁もあり、その合間合間に植えられているチューリップの葉の緑と合わせるとエヴァンゲリオン初号機だ。チューリップの黄色も初号機のカラーの中にある。この日鶴見を発った後に大阪日本橋に立ち寄ってNintendo Switchやらエヴァ初号機のフィギュアやらを衝動買いしてきたので、その記憶がリンクした。

いやまさか庭師がシンエヴァンゲリオン公開に合わせてこの配色を選んだとか、そんな粋な演出だろうか、それとも単なる偶然か。コスプレの聖地とも俗に呼ばれているが、果たして真相の程は如何に。

鶴見緑地公園といえば、2025年の大阪万博に合わせて、サブ会場のような扱いになるらしく、案内板や各国スペースの掲示板などが去年辺りから改装されていたが、いよいよ正面玄関の照明群も塗り替えたのか梱包材が巻かれていて電球も綺麗になっているように見えた。

数年前に大阪を襲った大型台風で大木も鉄柵も薙ぎ倒されて荒れ果てた姿となったが、一通り整備が進むと随分と見晴らしが良くなった。この場所にはこんなオブジェがあったのかとか、こんな歩道があったのかなど、周辺の大阪の街並みも一望できる程。風車も園内の遠くから垣間見えるようになった。

大型台風が緑地公園を荒らした前に風車の丘でネモフィラとチューリップのコラボ写真をTwitterに上げたらバズったことがあったが、今回は同じ場所でチューリップとビオラのコラボ写真を撮ることになった。パンフォーカスで撮る為のF値の設定、焦点距離の違いによる写真の見え方の違い、風車の丘で撮るのに便利なレンズなどを紹介していく。(全文:5,000字・掲載写真:10枚)

今回の撮影で使用したカメラ