夜撮影、しかも海に面した場所で撮るのが難易度が高い理由としては、海風の強さが上げられる。昼なら自然光でなんとかなる。強風で飛ばされがちなレフ板も必要ないだろう。被写体の瞳にどうしてもキャッチライトが欲しければ白いTシャツか白いパンツを着ていくという方法もある。
しかし夜となると、そうはいかない。何らかの光源が必要となる。ストロボを使うのが手っ取り早いが、ライトスタンドが海からの強風で倒れてしまう恐れもある。誰かが支えてくれるならば問題ないが、誰もいない場合、重しを置いたり、重たいショルダーバッグをライトスタンドに掛けるだけで事足りるかどうか。
そこで今回は、夜間撮影のライティングにおいて、環境光だけで何処まで出来るか。冒頭の作例を基に、環境光の可能性について解説していく。(全文:2,300字)
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