雨を活かせば、ステキな写真を撮ることが出来る。ストロボと三脚、それに一歩踏み出す勇気があれば、誰にでも簡単に印象深い写真を撮ることが出来るだろう。
しかしカメラ機材の取り扱いについて、余り楽観視してはいけない。カメラにしてもレンズにしてもストロボにしても、水には弱い。水を浴びると簡単に壊れてしまう恐れがある。
まずはカメラ。防塵防滴構造になっているカメラは、多少の雨の中で撮影しても問題ない。だがインターネットで色々情報を集めたところに寄ると、フラッグシップ機でも世界的に有名な砂漠の中で撮影すると、砂を噛むという。
また防塵防滴といっても、フラッグシップ機とハイエンド機では、強度が異なるそうだ。つまり1DXと5Dmark3とでは、防塵防滴を謳っていても性能の高さが異なるらしい。
防塵防滴構造になっていないエントリー機などで雨撮影に挑む場合は、細心の注意が必要だ。ヘタをすれば壊れかねない。
続いてはレンズ。レンズにも防塵防滴構造になっている製品と、そうでない製品がある。防塵防滴になっていれば、多少の雨の中でも気にせず撮影できるだろう。しかし防塵防滴構造になっていないレンズは、こちらも細心の注意を払う必要がある。
特にレンズによっては、フォーカスリングの隙間から砂埃や雨水が入りやすい。ついうっかり砂塵に汚れた手で触ると、レンズの中に砂粒が入り込んでいたということにもなりかねない。
これらカメラやレンズの防滴対策としては、レンズを触る前に手の汚れをよく拭き取り、小ぶりのハンドタオルをレンズの鏡筒にかぶせながら撮ると良い。それでも心配なら、カメラ用のレインカバーが売っているので、少し撮りにくくなるが、装備すると良いだろう。
最後にクリップオンストロボ。Canonのフラッグシップストロボである600EX-RTは防塵防滴構造になっている。だから多少の雨では壊れたりはしないと思う。思うが念には念を入れて、こちらも小ぶりのハンドタオルを載せて撮る様にしている。
その他のクリップオンストロボはおそらく防塵防滴構造にはなっていないので、雨撮影を敢行するときは細心の注意が必要だ。何らかの雨対策を施していないと、壊れる可能性がある。
撮影に慣れてくると、機材をぞんざいに扱いがちになる。僕も不注意からアンブレラの骨を一本折ってしまった。初心に返り、機材を大切に扱うよう心がけよう。