大型撮影用のライティング機材の運搬に最適? マンフロット MB PL LW-99-2 ローラーバッグ

マンフロットのキャリーバッグ、MB PL LW-99-2
マンフロットのキャリーバッグ、MB PL LW-99-2

大型撮影の時はライティング機材が嵩張り重くなるので、アウトドア用のカートを購入して楽に移動できるようにしていたのだけれど、ハードな使い方をしていたので割れて壊れてしまった。2,000円程度の商品なのでそれほど懐は痛まないのだが、壊れたまま使用していたら、14,000円くらいする三脚ケースの頭が移動中にアスファルトにこすれていることに気づかず、布が削れてしまった。まぁこれは補修テープでも貼っておけば目立たないし、硬いクッションに覆われている頭部だったから貫通したわけでもないしで、ケースに逆向きにして入れるので目立たないからさしたる問題ではない。

問題は次にどのカートを購入するか。実は使っていたカートはライティング機材を運ぶにはやや不便。体の負担は減らせるのだが、手で引いて動かすには若干持ち手の長さが足りない。高さ最大84cm。短いから体を僅かにねじって姿勢を低くするようにして移動しなければならないのが面倒だった。順手でも逆手でも引っ張ることは出来る。しかしコツがいるのでいつも楽に移動できるとも限らない。

以前シェアスタジオで撮っていたときに、似たような形状の便利そうなカートにライティング機材一式を収めて移動していたカメラマンを見かけたが、どの製品かは判別できなかった。

どうしようホームセンターで似たような手頃な商品を見てこようかと迷っている内に、そういえば以前マンフロットから少しお高いけれど大きなキャリーケースが販売されていたなと検索をかけてみたら、お目当ての製品が出てきた。

以下、マンフロットの商品紹介頁より箇条書きを引用。

  • ライティング機材の持ち運びに最適
  • カメラプロテクションシステム搭載
  • キズに強く、破れにくい素材を採用
  • 取り外し可能な仕切りも多く、レイアウトは自由自在
  • アクセサリーポケットも豊富

頑丈そうである。気になる外寸から。

外寸:高さ114cm x 幅45cm x 奥行30cm

大きさは十分と思われる。高さもあるから恐らく引いて歩きやすいだろう。前に使っていた2,000円のキャリーカートは、幅40cm×奥行き29.5cmだったので、ほぼ同じくらいの大きさだから、電車にも乗れる。

ちなみにこれらのカートを持ち歩いていて電車に乗るときは、最前列か最後列の車両に乗ると動きやすいし他の乗客の邪魔にならないので良い。大阪メトロの場合は南港ポートタウン線を除いて最前列/最後列の車両の一番端は座席がなくスペースが広い。また車両がすいている場合も多い。先日の大型合わせでカートを引っ張っていった時は、土曜日の朝9〜11時、夜20〜22時の間を利用したが、各鉄道会社の車両とも比較的空いていた(関東首都圏は結構混むので厳しいかもしれない)。扉のサイドにある座席の隣のスペースにもちょうど収まる感じだった。

内寸:高さ108cm x 幅40cm x 奥行24cm

ポケットも付いていて、小物類もたくさん入りそう。
ポケットも付いていて、小物類もたくさん入りそう。

以前使っていたカートの内寸は幅35cm×奥行き24cmなので、こちらも十分の容量がある。

重量:6.76kg

これはちょっと重い。まぁでも引っ張って移動する製品でライティング機材も1つに収まるので、今使っている背の低いカートよりは楽になるだろう。先日の大型合わせの時は2つのキャリーバッグに1.5Lのスポーツドリンクとお弁当を詰めて終始不安定な姿勢で移動した。それを思うと楽になるのではないか。

お値段はYahoo!ショッピングの最安値で66,820円。お高いなぁ。まぁ安いのは壊れやすいのだろうし、頑丈に出来ているだろうから仕方がない。

マンフロット製のバッグだから、全長高273cm・格納高100cmのManfrotto ライトスタンド アルミ ランカースタンド AC 1005BACまでなら収納できそうだ。

結構たくさん入りそう。プロフォトB1Xも収納できるかな。
結構たくさん入りそう。プロフォトB1Xも収納できるかな。

もう少し安くて手頃な製品はないかと探してみたら幾つか出てきた。

サイズ : [全長] 1000mm [幅] 240mm [奥行] 190mm

やや小さい。あと三脚用なので仕切りがあまりない。

駅から10〜20分のスタジオに徒歩で行く用途に最適か否か

しかしまぁ、今にして思えば、初めからマンフロットのごついキャリーケースを買っておけば3万円ほど節約できた。一番初めに買ったマンフロットの大きめの三脚ケースは無理に物を詰め込みすぎてファスナーが壊れてしまい使い物にならなくなった。2個の三脚ケース28,000円+今回壊れたキャリーケース2,000円で計30,000円。これに40,000円ほど足せばこの製品が買えた。

後はAmazon辺りのレビューを読んで判断するしかない。探してみたが旧型のレビューしかなかった。便利とは書いていたが、旅行用のキャリーカートのように取っ手が伸びないから歩く度に足に当たるのが不便とあった。後はやはり大きさから電車に乗るときに目立つという話。物珍しそうに他の乗客からジロジロ見られるのだろう。1度実店舗に赴いてどれくらいの大きさか確認するのもいいかもしれない。

遠方での撮影の場合はヤマト便に輸送を頼んだ方が楽だとか、車使用前提で駐車場からスタジオまでの短い距離用なら良いが、長距離を徒歩で引っ張っていくタイプの製品ではないというレビューもあった。

写真のような感じで持ち歩ける。
写真のような感じで持ち歩ける。

家から最寄り駅まで徒歩10分、駅からスタジオまで徒歩10分から20分と考えると、果たしてそれだけの距離をこのカートを引っ張って歩けるだろうかという懸念もある。しかし今使っている三脚用のキャリーバッグよりは物がたくさん入るから便利そうに見える。

新型 MB PL LW-99-2の改良点

新型は恐らく購入者の意見が反映されているのか、3点の改良が加えられている。以下ビックカメラ他の商品説明頁から引用。

  • 取り外し可能な仕切りが増え整理がより簡単に
  • バッグ側面のバンパーがバッグをしっかりと守るスライディングレールに
  • バッグを開けた時にフラップを固定するストラップがより長く使いやすく

仕切りに関してはユーザーから不満が出ていたので、新型で対応したのだろう。歩きにくさの点は改良がないように推察される。いっそ旅行用のカートのように取っ手がスライド式に伸び縮みして、ローラーも4個付けば持ち運びやすいのだろうが。

さて購入すべきかどうか。無利息ショッピングローンを利用すれば、74,000円の24回払いで月々3,000円の支払いで済む。このところカメラ関連の出費が嵩んでいるので、迷うところだが、1月は2件大型撮影を控えているので、早めにどれにするか決めたいところだ。