RAWデータを現像している時に、ふとこの写真は削除しても差し支えないんじゃないだろうかと思う時がある。テストショットのストロボ白飛び写真や暗すぎる写真、半目写真、連写モードで撮影してうまく撮れていないショットなどなど。要はデータ量が嵩むので、明らかに使われなさそうな写真や、カメラマン側が使って欲しくない写真、例えば白飛びしすぎた写真を無理に暗く処理して、白の一部分が黄色っぽくなってしまうであろう写真などは、削除してしまいたい。
データの受け取り側であるコスプレイヤーの意識はどうだろうと気になったのでアンケートを採ってみたら、次のような結果になった。
コスプレイヤーさんに質問です。
お渡しする写真データについて、#アンケート #拡散希望 #コスプレ #写真— ユージ☆ (@yuji_etoile) 2018年7月6日
失敗写真も含めて全部渡して欲しいが40%にも達したことにビックリした。ピントが緩い写真や白飛び・黒潰れなどで使えない写真は除外して欲しいが57%だったので、まぁ拮抗していると言ったところだろうか。
わずかにピントの緩い写真もいらないという人は3%だった。完璧主義者だろうか。ここまで求められると正直しんどい。フィルム時代なら僅かにピントが緩くても分からなかっただろうが、デジタル時代になり画素数の多い写真を等倍表示できるようになって、ピントが合っているかいないかの有無にシビアな目が注がれている。
失敗写真も含めて全部欲しいというのはどういう理由から来ているのかというと、少し前にTwitterでも話題になったのだが、カメラマン側が卑しい写真をレイヤーに無断で撮っていないかという事が気になるとのことだった。
なるほどなと思う反面、カメラマン側としてはそのように疑われているのは悲しいことでもある。アンケートの結果はほぼ拮抗しているので、カメラマン側は自分のスタイルで写真をお渡したら良いのではないだろうか。
正直白飛び黒潰れ、ピントが大きく外れている写真は、使って貰えない可能性が大だし、カメラマン側としても使えない失敗写真を見られることは恥ずかしくもある。また無駄にデータ量が増えると、お渡しの際のアップロードにも時間がかかる。まぁ失敗写真が少ない場合は削除しようがしまいが、そんなに変わりはしないけれど、レイヤー側としてはダウンロードして受け取る際に通信環境が余り良くない人もいるだろうし、無駄なデータはなるべく除外した方がベストショットを選別する際にも利便性が高まる。
筆者自身、その日撮影したデータを失敗写真も含めて全部渡して欲しいと言われたら、次の撮影はお断りさせて頂くだろう。そのような不信感を抱いているカメラマンに依頼するのがそもそもおかしいし、気分が悪いし、いいように利用されている感がある。
一応コスプレイヤー側はこういう意識ですよ、ということに留めておいて、この稿を閉じたい。