マンフロットのたくさん種類があるライトスタンド、違いを解説!

確かな品質のマンフロット製ライトスタンド。しかし種類が多くてどれを選べば良いのか迷う。

10年ほどコスプレ写真を撮り続けて、機材も年を経るにつれ増えていき、荷物も重くなっていく一方だったが、ここでふと立ち止まり、どうにかして荷物の重量を減らせないものかと熟慮することになった。

理由の1つとして、サブのライトスタンド代わりに使っていた三脚の高さが足りないというのがある。小回りは効くものの、高い位置からストロボを照射したいときに限界があった。

またリムライト用のスタンドとして用いるにしても、こちらも高さが足りず。加えて縦に細長い簡易ソフトボックスの造りがイマイチで、頭の高さまで光を届ける為に、使わないストロボを台の代わりに雲台に取り付け、そのストロボの上にソフボに付いている紐を引っかけて高く掲げようとしたが上手く行かず、なかなか不安定で面倒くさい作業を要するのに辟易としていた。

これではダメだと思い至り、何とかしてちゃんとしたライトスタンドを持っていくことは出来ないかということで、種類の豊富なマンフロット製のライトスタンドを吟味することにした。

品番の違い

といっても色々ある。型番にしても高さにしても似たような種類がペアである。

まずはざっと調べたところでは、1052JBAC1052BAC。型番にJがあるのと無いのとで何が違うのか。商品説明には「クイックスタックシステムがオス」とあり、それが品番では1052BACになる。なるほどワカラン。

重さの違い

重さを見ると、品番にJが付くと1.98kg。J無しの方は1.23kg。当然軽い方が良いから、1052BACを選んだ。

ちなみに今使っているマンフロットのライトスタンド1005BACは、2.5kg。2倍以上の重さがある。

最低高の違い

1052BACの最低高は101cmとある。

重たい重たい1005BACの最低高は118cm。

つまり今までよりも17cm低く設定できる。これで地べたに座っている被写体に光を届けることが出来るのではないか。

全長の違い

1052BACの全長は237cm。スタジオで使うには充分な高さだろう。今まで使っていた1005BACは273cmだが、少なくともスタジオではそこまで高く設定することはまずないから不要だ。野外で廃墟だと、かなり高い位置にストロボを上げることはあった。

耐重量の違い

最大伸長での耐重量5kg。こういうのは余裕を持った方が良いが、実際にプロフォトのソフトボックス一式とCanonの600系スピードライトの重さに耐えられるか料理用の計量器で計ってみたら、以下の通り。

  • スピードリングアダプタ一式 1383g
  • ソフトボックスカバー 493g
  • ファブリック(白い布) 80g
  • 骨4本 238g
  • ストロボ(電池なし)で425g(カタログスペックより)

計 2619g。誤差や電池などを勘案すれば、3kgといったところか。充分耐重量の範囲内だろう。

実際にスタジオで使ってみると、一応問題が無かった。とりあえず安定はしている。ただ今まで使っていた1005BACのゴツいライトスタンドと比べると、一抹の不安要素はある。体をぶつけると倒れそうなのでその点注意したい。

ACの意味

ACはエアクッションの略で、棒を下げて片付けるときに、ストンっと落ちるのではなく、空気のクッション性が効いてのんびりと降りていく。今まで使っていたライトスタンドもエアクッションに対応していたのだろうが、歳月を経てエアが抜けてしまったのではないか。ストンと下ろしたときに指を挟んで怪我をしたことが1度だけあった。かなり痛かった。

更に小さいライトスタンド

もう一本は更に小さなライトスタンド、1051BAC。最低高が75cmほど。コレはソフトボックスで座りやうつ伏せで顔を上げているポーズを撮るときに、現行のライトスタンドでは充分に低く設置出来なくて難儀したから、最低高の低い製品が欲しくて購入した。

ただその際に耐重量4kgというのが引っかかった。レビューなどを見てみると、モノブロック系のゴツいストロボを載せるとどうしてもぐらつくそうだ。

60x90cmのプロフォト製ソフトボックス一式で3kgの装備なので、何とか耐えられるように思われるが、実際に載せてみると、とりあえず無事立ったが、人が触れると倒れそうではある。

1052系よりも一回り小さくて収納時も背が低い。その代わりライトスタンド2本を110cmのマンフロット製ショルダーバッグに余裕に収納でき、ソフトボックスとアンブレラ2本が綺麗に収まる。そこにスピードリングアダプタのゴツい部品三個と、アンブレラホルダー1個、60x90cmのグリッドが加わり、今までの装備よりも若干余裕が出た。3,000円の三脚が少し厚みがあったせいというのもある。

実際に使ってみると結構な高さまで伸ばせるが、別の日にはスタンドの一番上を伸ばそうとしたら少し硬かくてこれ以上伸びなかったので、ここまでしか伸ばせなかったっけ?ちょっと低くない?という事があった。その後無事伸ばせて小型ながら高く伸びることにビックリした。

同じ型番のライトスタンドをもう一本購入

型番の異なるライトスタンドだと、クイックスタックシステム、複数のライトスタンドを1つにカチッとまとめて止めてコンパクトに収納できるシステムが使えない。

△に出っぱった部分に別のライトスタンドを装着できる。外すときは赤いボタンを押す。

また高さもバラバラ、ショルダーバッグの中に入れているときに擦れ合って傷が付き製品の劣化が早まりそうなので、同じ型番のライトスタンド1052BACをもう一本買うことにした。

Yahoo!ショッピングのマンフロット公式アウトレットショップから3本とも購入したが、1回目に型番が異なるライトスタンドをそれぞれ一本ずつ購入したのは、1052BACが残り1個だったので注文すると在庫無しと表示されていたからだ。1000円引きクーポンがそれぞれ発行されていたので、お得に買えた。

しばらくして入荷したが、3週間経ち再び1000円引きクーポンも出たので追加で購入したという次第。

3万円ほど散財したが、結果軽くなったし、やや楽になり良い結果を導き出せた。