雪ロケ撮影にお薦めのレンズや機材! – ベルピール自然公園編

壮観な景色を背景にコスプレ写真が撮れるベルピール自然公園。

岡山県美作市にあるベルピール自然公園に雪ロケコスプレ撮影に赴いた。普段は結婚式場として使われている名所で、検索してみると、幸福な結びを象徴するパステルカラーに彩られたホームページに出迎えられる。

結婚式場のイメージとして、きっとお堅い所なんだろうなぁと行ってみると、管理している人はとても気さくな方で、道中のお話も面白く、ベルピール自然公園の管理人になった経緯、地元の理解度、路面の凍結、野性の鹿の話、ご自身の人生と料理やビールの話など興味深くて為になる話ばかりだった。

地図で確認してみると日本列島のように細長い敷地で移動に難渋するかと思われたが、実際に撮影に使ったのは、小綺麗な教会も入っている事務局前の広場と、そこから階段で上がった先にある冬枯れた木々が茂っている場所、そこから車で少しばかり上った見晴らしの良い場所だった。しかも管理人さんに親切にも車で各所に送って頂けるという好遇ぶりで、いつもより張り切ってバッグにレンズをたくさん詰め込んできたカメラマンとしても終始楽をすることが出来たのだった。

管理人さんの家から徒歩30秒の所にある神社での撮影も出来た。はじめはそこで撮影して、トンボ返りでベルピール自然公園に戻り、敷地内で撮影するというスケジュールだった。

ベルピール自然公園に辿り着くまでに、宮本武蔵の生誕地の碑があったり、『るろうに剣心』など時代物のコスプレ撮影にも親和性の高そうな古い街道があったりしたが、役場にオタクの人がおらず、イベントを企画しようとするもなかなか事がうまく運ばないと嘆いておられた。

美作富士の中腹に位置するアーチ型の鐘楼に備えられた日本最大級のベル、リュバンベールは老朽化から鳴らすことが出来ずに音源を流すという仕様だったが、数年前に復活を遂げ結婚式で鳴らされたそうだ。昨今大流行しているFGOのコスプレ撮影に打ってつけの鐘と門、アルトリア・ペンドラゴンをここに置けば最高のコスプレ写真が撮れることだろう。

今回の記事では、岡山県美作市のベルピール自然公園での撮影体験を元に、山で雪ロケ撮影をする際の装備や、利便性の高いレンズについて解説していきたい。筆者がキヤノンユーザーなので、キヤノンマウントのレンズを基に解説していくが、レンズの焦点距離や開放F値などのスペックから、他のメーカーのレンズを選ぶ際に応用を利かせて頂きたい。また性能面から語っていくので、他のメーカーのレンズにも今回の解説は充分当てはまるだろう。(全文:7,300字)

今回の撮影で使用したレンズ